更新日:2013年6月4日(火)
日銀が今朝発表した5月のマネタリーベースは月中平残で154.1兆円。4月の149.6兆円から4.5兆円増加し、3ヶ月連続で過去最高を更新。前月比では3.04%増、前年同月比では31.61%増となり、異次元緩和が粛々と進んでいることを示します。
なかでも当座預金残高は前年比108.1%増と2倍以上に増加しています。
しかし、金融緩和の総本山、米FRBの資産購入も続いており、こちらの5月末データでは前月比4.69%増、前年同月比20.55%増と拡大ペースはFRBでも継続中。前月比では日銀の増加率を上回り、資金供給量の比率を示すソロスチャートでは足元下落。
ドル円相場との関係もやや乱れた形になっています。
ざっくりと見れば、昨年あたりから、FRBのマネタリーベースに対する日銀のそれの比率は徐々に増加傾向にあり、これにやや遅れてドル円相場が上昇(円安)している様子が分かります。
FRBの緩和策縮小への論議は絶えませんが、実際に縮小方向に向かえば、日銀の異次元緩和が続く限り、このソロスチャートも綺麗な上昇カーブを描き出します。
そうなった時には、ドル円相場のチャートとの相関関係も、より高まっていくものと思われますが。
NY市場、金価格は米ISM製造業景気指数のネガティブサプライズに反応して上昇、1.33%の反発。ここまで下値を順調に切り上げる形にはなっているものの1%超の上下動が3日連続となる荒い値動き。1,440ドル台の上値目標を目指す展開が継続、サポートラインは1,390ドル。
プラチナは2.43%の大幅反発。金よりも荒い値動きでレジスタンスラインを突破。結局9日移動平均線がサポートラインとなった形で下値リスクもいったん消滅。上方向のターゲットは1,570ドル。サポートラインは1,460ドル。
ドル円は4日続落で堅かった100円ラインをようやく下抜けて目標地点をクリア。不意を突かれたようなISMの指標発表をきっかけにストップロスを巻き込むように98円台後半まで急落、しかしその後は買い戻し優勢で99円台半ばを回復。ここからは週末の雇用統計待ちで新たな展開へ。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場6/3終値とチャート
国内、金価格は小幅に反発。流れとしては、やや上方向に傾きつつあるようにも。サポートラインは4,690円、レジスタンスラインが4,790円。
プラチナは1.1%の反発。最大5,120円付近まで上昇余地の可能性、しかし短期トレンドは依然下向き。サポートラインは4,920円。
※参考:金プラチナ国内価格6/4とチャート
2013年6月4日(火)時点の相場
国内金:4,716 円 6/4(火) ▲20(0.43%)
国内プラチナ:4,987 円 6/4(火) ▲53(1.07%)
NY金:1,411.9 ドル 6/3(月) ▲19.3(1.39%)
NYプラチナ:1,497.4 ドル 6/3(月) ▲35.6(2.44%)
ドル円:99.53 円 6/3(月) ▼0.89(0.88%)
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