更新日:2013年7月22日(月)
参院選終了で衆参のねじれ解消、中長期的には円安材料も、予想通りの結果は既に織り込み済。一部未織り込みの海外勢による円売りもあったようで為替の週明け東京市場は100円台後半からのスタートとなっていますが、早朝シドニーの時間帯には一時101円台の高値をつけていたようです。しかし9時台には100円台半ばから99円台半ばまで急落する場面も。
日経平均もこれに呼応するように前日比150円以上の高値スタートから一時マイナス圏へとやや乱高下気味。
噂で買って事実で売る、材料出尽くしの流れとなっている株価と為替ですが、今朝の国内金価格、プラチナ価格は、材料出尽くしのタイミングでいずれも上昇目標に到達。為替や株価の下落傾向に反し、NY金価格が今朝の時点で1,310ドル台へと大幅上昇していることが大きく影響しました。
先週末まで1,300ドルラインが分厚い抵抗帯となり、超えられなかった鬼門。これを時間外の急上昇であっさりと突破。ドル安円高の流れに反して上昇、という訳ではありません。ドル売りよりも前にNY金は急騰していました。
急騰の背景に何かがあったのかは今の時点ではわかりません。
ただ、先週のバーナンキ議会証言で一連の米緩和縮小に関するFRBと市場との対話が進み、長期的なドル高見通しや当面の緩和継続による株価や商品相場への多少の安心感、そして週末の参院選終了で中長期的な円安見通しなど、大きなイベントを終えたことで、各市場にはそれなりの安心感のようなものが漂い始めた可能性もありそうです。
NY金価格の今朝の急騰もその一環で、売られ過ぎ局面からの是正の流れの一部に過ぎないのかもしれません。
週明けの国内、金価格は1.1%の大幅続伸。7月10日に点灯した上昇シグナルの目標値4,380円にピタリと到達。先週末に、長期的に見ても重要な節目4,300円を超えたことが大きかったようです。このラインは2012年夏場の長期上値抵抗、今年4月の急落地点、6月の下落反発の抵抗、先週の反発局面での上値抵抗と、度々重要な節目となってきただけに、今回も少し流れが変われば大きく反落していてもおかしくないポイントだったと思われます。今後は逆にこの4,300円ラインがサポートラインとして重要な役割を果たす可能性も高そうです。目先、短期サポートラインは4,260円。
プラチナも0.7%続伸で7月10日の第2目標4,820円にきっちりと到達。上昇バイアスはまだまだ高いものの、90日移動平均かい離率は-0.6%まで縮小してきており、やや一服感が出始めてもおかしくないところ。当面のサポートラインは4,710円、昨年高値付近でもあります。
※参考:金プラチナ国内価格7/22とチャート
2013年7月22日(月)時点の相場
国内金:4,385 円 7/22(月) ▲49(1.13%)
国内プラチナ:4,821 円 7/22(月) ▲33(0.69%)
NY金:1,292.9 ドル 7/19(金) ▲8.7(0.68%)
NYプラチナ:1,431.2 ドル 7/19(金) ▲16.4(1.16%)
ドル円:100.47 円 7/19(金) ▲0.05(0.05%)
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