更新日:2013年8月5日(月)
好調が続く米経済指標を背景に、NYダウは先週まで6週続伸で再び史上最高値更新フェーズに入ってきています。7月末のFOMCでは景気認識に若干の下方修正も見られ、量的緩和の早期縮小開始観測が後退し、利上げを伴う金融引き締めは増々先伸ばし。緩和長期化への思惑も株高を支援しているようです。
対照的に、緩和長期化観測が足かせとなっているのがドル円。5月頃までの、円安期待による日本主導でのドル高円安の流れが終わり、米国主導の流れに切り替わり、緩和早期縮小・金利先高感がドル高要因となっていたものの、これが弱まった為にドル安局面に。
同じ理由で逆の流れとなっているのがNY金相場。下がりそうで下がらない底堅さも見られます。
先週末の雇用統計も、期待に少し届かなかっただけで、好調は維持しています。
今後も良好な経済指標と緩和縮小動向との間で動きにくいドル円、金相場、という状態が続きそうな状況です。
なお、8月はこれまでリスク回避的な流れとなる場合が多く、2000年以降の13年間のうち、10回までが月間ベースで円高だったようです。
夏場にはリスク回避的な事象が多かった、ということのようです。もちろん、昨年までは長期円高の流れだったことも影響していますが。
同じ理由で、NY金相場も、国内金価格も、ここ4年連続で8月には上昇しています。
週明け国内、金価格は0.1%の反落。4,350円近辺での小動きもかれこれ1週間。下げ渋るNY市場と上げ渋るドル円との綱引き状態が継続。今後、この付近が新たな節目となる可能性も。今のところは上方向には4,480円、下方向には4,260円が節目の状態でモメンタムはわずかに上向き。
プラチナは小幅に3営業日続伸で7月26日以来の4800円台を回復。4,700円をサポートラインに最大4,950円の上値目標を目指す展開。5月後半に90日移動平均線を下抜けて以降、その下での推移が続き、7月末にようやく接近してきた状態。現在4,818円辺りに位置するこの90日移動平均線を上抜けることができるかどうかが当面のポイント。
※参考:金プラチナ国内価格8/5とチャート
2013年8月5日(月)時点の相場
国内金:4,343 円 8/5(月) ▼4(0.09%)
国内プラチナ:4,801 円 8/5(月) ▲15(0.31%)
NY金:1,310.6 ドル 8/2(金) ▼0.4(0.03%)
NYプラチナ:1,451.5 ドル 8/2(金) ▲7.7(0.53%)
ドル円:98.92 円 8/2(金) ▼0.61(0.61%)
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