更新日:2013年9月2日(月)
週末に、米国によるシリアへの軍事介入が先送りとなったことに加え、昨日発表された中国の製造業PMIでの好調維持も好感された様子で、リスク回避傾向気味の流れが巻き戻される展開での週明けスタートに。今朝のHSBC発表の中国製造業PMIも速報値と変わらず50台維持で流れはそのまま。
株式市場では月初が休日で2日から市場が始まる月は、2日新甫と言われて「荒れる」と言われます。2008年9月以降での2日新甫全7回の騰落は1勝6敗なのだとか。
8月も夏場のリスク回避月として警戒されていましたが、結局、日経平均は2%安で4ヶ月続落となっています。
意外とこの手のアノマリーや格言などは、まんざらでもありません。一応、警戒要です。
もし、この9月も格言どおりとなるとすれば、最終的に株安継続。現状、日経平均と連動性の高いドル円も円高方向へ。比較的株価やドル円とは逆相関となりやすい金は堅調推移へ?
月初の重要経済指標が続く今週、次週以降もオリンピック開催地決定、日本の4-6月期GDP改定値、中旬の米FOMC、ドイツ総選挙など重要イベントが続き、どこかのタイミングでシリアへの軍事介入が割り込む可能性も。なかでもQE3縮小開始となるかどうか、で揺れる日々がまた続きそうです。
月末時点での騰落状況は別にしても、少なくとも、荒れ相場となる為の素材は、十分に揃っています。
とりあえずは、月初の朝の堅調推移は長くは続かないと思われます。
週明け月初の国内、金価格は1.2%の続落。週末のシリア情勢や中国PMIなどを受けてのドル高円安進行よりも、現時点では金売りのほうが勝った結果。それでもサポートライン候補の4,550円から9日移動平均線の4,563円で下げ止まった形で、減速しながらもまだ上昇トレンドを維持。ドル円が98円80銭台の壁に上値を押さえられ、NY金が1,380ドル近辺でサポートされており、国内金価格は値動きを制限される状態。
プラチナはわずかに0.3%反発。しかし、5,010円付近に横たわる9日移動平均線が抵抗帯に。このラインが下向きになる前に上抜けしておきたいところ。4,970円付近にサポートラインを形成中。4,900円台半ば付近から5,000円前後の価格帯は5月後半から6月前半の急落前の揉み合い水準、それ以前も幾度となく揉み合いを形成した居心地の良い水準のようで、またしばらくこの近辺でレンジ相場を形成していく可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格9/2とチャート
2013年9月2日(月)時点の相場
国内金:4,563 円 9/2(月) ▼55(1.19%)
国内プラチナ:4,989 円 9/2(月) ▲17(0.34%)
NY金:1,396.1 ドル 8/30(金) ▼16.8(1.19%)
NYプラチナ:1,527.1 ドル 8/30(金) ▲4.7(0.31%)
ドル円:98.16 円 8/30(金) ▼0.18(0.18%)
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