更新日:2013年9月26日(木)
10月から始まる米国の新年度予算はまとまらず、借り入れ手段が尽きる10月17日までに債務上限引き上げが必要としたルー財務長官の書簡でデフォルト懸念を抱えての攻防も俄然クローズアップされ始めました。今月中に新年度予算がまとまらなければ労働省が閉鎖され、10月4日発表予定の9月雇用統計が先送りになるのではないか、とありえないような噂も立ち始めるほど悲観ムード高まるNY市場。
政府機関の閉鎖もデフォルトもあるはずはなく、あってはならないことで、債務上限引き上げも過去何度も繰り返されてきたことで、結局は丸く収まることになるのでしょうけれど、それ以上に不安視されているのはオバマ政権の弱体化。指導力不足なども指摘され、議会との折り合いがつかない状況も多々。
10月1日時点での予算成立と、その後の債務上限引き上げへの対応には注目度大、ということになりそうです。
オバマリスクによってNYダウが5日続落となったこの日のニューヨーク証券取引所、クロージングベルを鳴らしたのは安倍総理でした。
表向きはオバマ大統領とは対照的に勢いに乗る安倍総理。世界中を勢力的に駆けまわり、トップセールスを続けるこの日は、日本株のセールスでNY市場へ。
ブエノスアイレスでは「Situation is under controled」と明言し、帰国後にややひんしゅくも買った安倍総理。
「Buy my Abenomics」と豪語した今回は、帰国次第、次なる矢を放つと公約されています。
こちらも10月1日以降が大きなヤマ場となりそうです。
NY市場、金相場は4日ぶりの反発で1.51%上昇。到達したのはまたも重要ポイント、1,330ドル台。予算案の難航、債務上限問題などがリスク要因として金の買い材料の一つにはなったようです。レンジ相場形成の動きは続き、上方向1,370ドル、下方向は1,310ドル台が節目。
プラチナの4日ぶり反発は0.7%と限定的。昨日1,420ドルのサポートライン割れは一時的な行き過ぎによるもので、今回の下値メド1,380ドルはダマシに終わるか、と見ていましたが、その判断は現時点では保留。今後、再び1,420ドルをしっかりと下抜けるようなら下値目標1,380ドルの可能性が急拡大することに。上方向の節目は1,470ドル台。
ドル円は小幅に4日続落。98円台から99円台そこそこに集中する移動平均線をわずかに下抜けた形で、揉み合い傾向が続くなかでも、下押し圧力が少しづつ高まる傾向。レジスタンスラインは99円50銭、サポートは97円90銭、ただし97円割れのリスクも。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場9/25終値とチャート
国内、金価格は3日ぶりの反発で0.4%上昇。やはり4,380円の重要水準の効果はそれなりにある様子。但し明確な反発と言えるほどのものでもなく、まだまだ下押し圧力が高い状況。サポート水準は4,380円と4,300円、レジスタンスラインは4,550円。
プラチナは0.3%の反落で4,700-4,750円の重要水準の下限付近に。今回のサポートライン4,690円も目前に控え、今後の展開を左右する重要な分岐点。上方向の節目は4,860円。
※参考:金プラチナ国内価格9/26とチャート
2013年9月26日(木)時点の相場
国内金:4,395 円 9/26(木) ▲19(0.43%)
国内プラチナ:4,703 円 9/26(木) ▼15(0.32%)
NY金:1,336.2 ドル 9/25(水) ▲19.9(1.51%)
NYプラチナ:1,428.8 ドル 9/25(水) ▲10.0(0.70%)
ドル円:98.43 円 9/25(水) ▼0.31(0.31%)
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