更新日:2013年9月25日(水)
現在カナダ、ニューヨーク歴訪中の安倍首相、この後ウォール街での演説も予定されています。
最近、乱高下しながらも徐々に上昇傾向へと持ち直しつつある日経平均に対して、ドル円相場はすっかり動意をなくしてしまった様子。日経平均とドル円の90日間の相関係数を見ても、今年2月前半までの時期には0.98台と最近では最も高い連動性を示し、6月頃まででも0.92台と非常に強い相関性を示していました。ところが、最近では0.65台へと急低下。相関性が急激に薄れつつあります。
一時のアベノミクスの勢いによる株高・円安の流れは、すっかりと身を潜めてしまったようです。
ドル円の変動率が低下した結果、現時点では日経平均とドルベース日経平均との相関性が、米10年債と英10年債との相関性を押さえてランキングトップに立ちました。
昨日発表された9月の中小企業景況感調査では、1年5ヶ月ぶりのプラス圏、6年8ヶ月ぶりの高水準となり、ようやく中小企業へもアベノミクスの恩恵が?とも一部では言われているようです。今週末には8月CPI、次週火曜日、10月1日には日銀短観を経て消費増税への最終判断が行われます。景気刺激策の内容次第では円高圧力の高まり必至の状況。
株高・円安基調への支援材料として、ウォール街でのアベノミクスのセールスも。安倍首相に抜かりはない?
のでしょうか。
NY市場、金相場は0.8%下げて3日続落。安値では1,305ドルとほぼサポートラインまで下落して反発、1,320ドルまで持ち直した状況。ケースシラー住宅価格指数、消費者信頼感指数などが市場予想を下回ったことが反発のきっかけ。1,330ドル付近で上値を抑えられる展開が2日続き、1,300ドル台の下限との攻防色が強まる流れ。上方向への重要ラインは1,370ドル。
プラチナも0.5%安の3日続落。久々に金よりも下げ幅を小幅にとどめたものの既に遅し。1,420ドルのサポートライン割れ。今朝時点では1,420ドル台に戻しており、瞬間的な行き過ぎの可能性も残るところ。現状の1,400ドル前後の水準は、採算ラインとの攻防にも入っており、底堅さも見られるはずの水準。行き過ぎでなかったなら下値余地は1,380ドル近辺まで拡大。
ドル円も3日続落。しかし方向感のない状態が続き、値動きは限定的。円安方向へは99円50銭が上限、円高方向には97円90銭から98円台へと徐々に下限を切り上げる様子も。但し97円割れ辺りまでの下値リスクへの警戒感も。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場9/24終値とチャート
国内、金価格は0.2%の小幅続落。現在の4,380円近辺は、直近の目標値水準であるとともに、7月の上昇トレンド中の目標水準(10日に目標点灯、22日到達)でもあり、4,300円の下値サポートラインにかけての水準は今年4月、2012年夏場にも重要な節目となった価格帯。この付近でいったん落ち着いた後に新たなトレンドへと向かう可能性は大。
プラチナはほぼ横ばい推移。プラチナにとっても現在の4,700-4,750円近辺の水準は過去に節目、目標水準にもなり、居心地の良い帯域。但し現状、下限の4,690円目前まで迫っており、ここをしばらくキープできたなら、流れが変わる可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格9/25とチャート
2013年9月25日(水)時点の相場
国内金:4,376 円 9/25(水) ▼10(0.23%)
国内プラチナ:4,718 円 9/25(水) ▲1(0.02%)
NY金:1,316.3 ドル 9/24(火) ▼10.7(0.81%)
NYプラチナ:1,418.8 ドル 9/24(火) ▼7.1(0.50%)
ドル円:98.74 円 9/24(火) ▼0.09(0.09%)
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