更新日:2013年9月27日(金)
重要イベント目白押しで大荒れの可能性も囁かれた9月も末。メインイベントと見られたFOMCでの予想外のQE3縮小開始見送りが響いたようで、ドル円相場の今月の値動き(高値と安値の差)は今年最小。現時点での今月高値は100円61銭、安値は97円76銭、値幅にして2円85銭。前月終値から見た変動率は2.91%。
この数字は、安倍総理就任前、昨年10月の値幅2円60銭、変動率3.34%以来の小動き。
なお、昨年11月以降の値幅と変動率を見ると、
11月:3円75銭(4.75%)、12月:5円06銭(6.19%)、2013年1月:5円23銭(6.05%)、2月:3円69銭(4.06%)、3月:4円26銭(4.61%)、4月:7円38銭(7.97%)、5月:6円71銭(6.92%)、6月:6円93銭(7.39%)、7月:3円95銭(4.05%)、8月:4円14銭(4.32%)。
アベノミクスの実質スタートと同時に急拡大したドル円の変動率は、円安進行時も、円高方向へと反落しようとも、最低4%台から最大8%弱までの変動率をキープしてきましたが、ここに来て2%台へと急縮小。昨年8月、9月の2%台へと戻って来た格好です。
まるで、アベノミクスへの期待も失望も、冷めてしまったかのようです。
米ドル絡みではFRB関係者の発言に反応して右往左往、円絡みでは法人税率引き下げ期待で円安、麻生財務省の法人実効税率引き下げは先の話、などの牽制発言に円高へと振られる展開は継続中。それでも値幅は限定的。大きな流れが発生するのはまだ、もう少し先になりそうです。
NY市場、金相場は0.9%の反落。新規失業保険申請件数が予想外の改善傾向を示したことをきっかけにドル買い、金売り優勢の流れ。それでも下値は1,310ドル台でサポートされ、最近の保ち合い傾向が強まる展開に。レンジ幅も狭まってきており、月末月初を迎える週明け辺り、何かをきっかけに大きく動き出す可能性も。サポートは1,310ドル台。下抜けるとやや大幅下落へ。レジスタンスは1,340ドル。上抜けると8月高値辺りまでの上昇も。
プラチナは1.27%の反落。またも金に追随する流れで金よりも下げ幅が拡大傾向。1,420ドルのサポートラインを割れたのは一時的な行き過ぎではなく、しっかりと下抜けてきたことで改めて下値目標1,380ドル近辺が意識される展開。上方向には1,470ドル台がレジスタンス。
ドル円は5日ぶりの反発で0.55%上昇。午前中に99円付近まで急速に円安が進んだものの99円台前半では頭打ち。法人減税引き下げ期待などの円安要因と米予算・財政問題懸念などのドル売り材料が交錯し、一方的なトレンドが発生するような地合いでもなく、揉み合い傾向が継続。98円40銭がやや軽めのサポートラインとなり、これを下抜けると97円割れリスクが再認識される状況か。円安方向へは99円台半ばが壁に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場9/26終値とチャート
国内、金価格は0.5%の反落。下向きの流れが継続中。それでも4,380円の重要水準付近での推移が継続。サポート水準は4,300円、レジスタンスラインは4,550円。
この1周間では-171円(-3.76%)と大幅反落。
プラチナは1%の続落で4,700-4,750円の重要水準下限と今回のサポートライン4,690円も下抜け。差し当たり、次の重要水準上限でもある4,600円近辺までの下落目標が点灯。既に道半ばまで急落していることで、勢いが止まらなければ4,560円近辺までの可能性も。
週間ベースでは-200円(-4.12%)、金を上回る大幅反落。
※参考:金プラチナ国内価格9/27とチャート
2013年9月27日(金)時点の相場
国内金:4,373 円 9/27(金) ▼22(0.50%)
国内プラチナ:4,654 円 9/27(金) ▼49(1.04%)
NY金:1,324.1 ドル 9/26(木) ▼12.1(0.91%)
NYプラチナ:1,410.7 ドル 9/26(木) ▼18.1(1.27%)
ドル円:98.98 円 9/26(木) ▲0.55(0.55%)
Copyright(C) Let's GOLD