更新日:2013年10月26日(土)
為替市場でのドル安圧力が高まるなか、ドル円相場は10月に入ると、前日比+-1%以上となった日が1日もありません。9月は3回、それ以前に比べると急速に変動率が低下しています。
8月末からこの週末までの騰落率を見ると、1ドル=98.16円から97.44円まで-0.72円、-0.73%。他通貨と比較するために1円あたりの数値に換算すると、1円=0.01019ドルから0.01026ドルまで+0.00007ドル、+0.69%。この約2ヶ月間で0.69%のドル安円高となっています。
ユーロドルでは、1ユーロ=1.3218ドルから1.3803ドルまで+0.0585ドル、+4.43%のドル安ユーロ高で、年初来高値更新中。
ポンドドルは、1ポンド=1.5499ドルから1.6168ドルまで+0.0669ドル、+4.32%のドル安ポンド高で、今年最高値圏での推移に。
日本円と同じようにリスク回避時の退避通貨となり易いスイスフランでは、1ドル=0.9299スイスフランから0.8928スイスフラン、-0.0371スイスフラン、-3.99%。逆数にすると、1スイスフラン=1.0754ドルから1.1201ドルまで+0.0447ドル、+4.16%のドル安スイスフラン高。
欧州主要通貨では軒並み4%のドル安となっています。
資源国通貨の豪ドルで見ると、1豪ドル=0.8897ドルから0.9583ドルまで+0.0686ドル、+7.71%のドル安豪ドル高。
春以降の新興国通貨安ドル高の流れの影響で大きく売られていた豪ドルも、大きく反発しています。
ドル円だけが、突出してドル安円高の勢いが弱くなっています。
もし、欧州通貨と同等に4%のドル安円高になっていた場合、ドル円相場は94円30銭台まで下落している計算になります。
米国の政局混乱や不透明な経済回復状況に伴うドル安圧力に対して、日本の量的緩和やアベノミクスへの期待による円安圧力も、まだ捨てたものではない、ということのようです。
NY市場、金相場は0.16%の上昇で2日続伸。下値も上値もわずかに切り上げたものの1,330-50ドル台とほぼ変わらずの水準。1,360ドル台は今年4月の暴落時と5月の急落時に下げ止まった水準、ここから9月FOMC直後の高値1,370ドル近辺までは重要な節目となり易い価格帯。ここを超えると1,400ドルの大台と上値目標1,410ドル台が見えてくるところ。下は1,320-30ドル辺りが軽めのサポート水準に。
週間ベースでは+37.9ドル(+2.88%)で2週続伸。
プラチナはわずかに0.05%の反落。6月末から8月後半にかけての上昇トレンドの途中、7月後半から8月上旬の上値抵抗となったのが現在の1,450-60ドル近辺。そしてやはりFOMC直後9月19日の1,470ドル台までは上値が重くなり易い水準。このすぐ上に目標地点の1,480ドル台。1,430ドル台がサポートライン。
週間では+17.7ドル(+1.23%)と2週続伸。
ドル円はわずか0.16%の反発で4日ぶりの上昇。10月9日以来となる97円割れを何度か試すものの96円90銭台ではドル買い圧力も高い様子、しかし上値も97円50銭台が限界。結局97円38銭の200日移動平均線付近で持ち堪えた形。小幅推移が続くなかで下値リスク96円台後半へと片足を突っ込んだ格好ながら、まだまだ円高圧力のほうが優勢、もうひと押しか。ドル高方向へは98円20銭台が節目に。
週間では-35銭(-0.36%)で2週続落。
※参考:金プラチナ相場とドル円10/25 NY市場終値とチャート
2013年10月26日(土)時点の相場
国内金:4,380 円 10/25(金) ▲29(0.67%)
国内プラチナ:4,692 円 10/25(金) ▲24(0.51%)
NY金:1,352.5 ドル 10/25(金) ▲2.2(0.16%)
NYプラチナ:1,455.5 ドル 10/25(金) ▼0.7(0.05%)
ドル円:97.44 円 10/25(金) ▲0.16(0.16%)
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