更新日:2013年10月29日(火)
セル・インメイ、5月に売り抜けろ、ということわざがありますが、では何時買うのかというと、今でしょ。この時期、10月末から11月にかけてはリスク資産の絶好の買い場となる場合が多いようです。主に株の場合、ちょうどハロウィンの時期に買って4-5月頃に売ると利益が出る確率が高く、ハロウィン効果と言うのだそうです。
この傾向は、NYダウや日本株などに限らず、為替でも所謂リスク通貨買い円売りのパターンでは、同じような傾向が見られます。豪ドル円やニュージーランドドル円などの資源国通貨のクロス円などで、この傾向は強く、ユーロ円、ドル円でも同様のようです。確かに、過去数年を振り返ると、春以降夏場にかけてリスク資産は下落傾向となる場合が多く、秋には金融危機やユーロ危機などで底値をつけるようなパターンは多かったように思われます。
昨年も、ユーロ危機収束後、安倍政権スタートと共に日本株高、円安が進行し、今年5月に急落しました。そしてこの10月までは株もドル円も揉み合い傾向が強くなっています。そろそろ反発していつものパターンに、という期待も高まる時期ではあります。
しかし、今年5月以降のリスク資産低迷の要因には、テーパリング開始見込みがありました。これが先延ばしされるとの見方が高まりつつある現状、不透明感とともに株やドル円の低迷が続きます。
テーパリング開始が来年3月以降、という可能性が高まった場合には、その時期が近づくに連れて、今年5月以降と同様の流れとなる可能性もありそうです。つまり、年明け以降、金利上昇、株安、新興国通貨安、ドル高傾向、円も買われてドル円も上昇せず、という流れも。
今回のハロウィン効果はあまり期待できない可能性もありそうです。
週明けNY市場、金相場はほぼ変わらず。一時1,360ドル台まで上昇するも往って来いで元の水準へ。高値圏での同一水準3日めで十字線出現。反落の可能性を示唆するような形状に一抹の不安も。1,360-70ドル付近の抵抗帯がまだ重そうな状況で、ここを超えて目標水準1,410ドル台へと向かうにはもう少し時間が必要か。週間PIVOTでもレジスタンスは1,372ドル、サポートラインは1,320ドル。
プラチナは1.2%上昇で9月19日以来となる1,470ドル台。米9月の鉱工業生産が上昇したことを好感した様子も。抵抗帯の上限まで来ており、ここからの上昇にも少しパワーが必要か。目標水準1,480ドル台へはもう一歩で、あっさりと到達できるようなら1,500ドルの大台への可能性も。下方向へは1,450ドル、1,430ドル台がサポートラインに。
ドル円はわずか0.23%続伸。上値は97円70銭台にとどまり、先週96円台まで下げたことによる反発基調とはならず、まだまだ方向感のない小動きが継続。
※参考:金プラチナ相場とドル円10/28 NY市場終値とチャート
国内、金価格は0.34%の小幅上昇で3日続伸。目標水準4,420円近辺にほぼ到達。10月21日の目標点灯から約1週間、途中大きく反落する場面もあったものの、逆に押し目となって反発、なんとか届いた格好。もう一伸びの可能性よりも、やや力尽きた感が。当面のサポートラインは4,350円。
プラチナは0.85%上昇で3日続伸。90日移動平均線と節目の4,740円ラインを一気に上抜けたことで上昇サイン点灯。目先の目標は4,800円台前半、勢いが続けば4,880円辺りまでの上昇余地拡大も。4,660円が当面のサポートライン。
※参考:金プラチナ国内価格10/29とチャート
2013年10月29日(火)時点の相場
国内金:4,415 円 10/29(火) ▲15(0.34%)
国内プラチナ:4,755 円 10/29(火) ▲40(0.85%)
NY金:1,352.2 ドル 10/28(月) ▼0.3(0.02%)
NYプラチナ:1,472.9 ドル 10/28(月) ▲17.4(1.20%)
ドル円:97.66 円 10/28(月) ▲0.22(0.23%)
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