更新日:2013年12月6日(金)
今年11月末までの日々の平均騰落率と、雇用統計発表日の騰落率を比較してみます。
ドル円の年間平均騰落率は、絶対値で0.59%、上昇日の平均は0.64%、下落日の平均は-0.53%。
上昇傾向(円安傾向)が強かったことを示します。
NY金相場の年間平均騰落率は、絶対値で0.96%、上昇日平均は0.92%、下落日平均は-0.99%。
プラチナ相場の年間平均騰落率は、絶対値が1.04%、上昇日平均で1.00%、下落日平均で-1.08%。
これに対し、雇用統計発表日の平均騰落率は、
ドル円、絶対値0.94%、上昇日1.09%、下落日-0.55%。
NY金、絶対値1.29%、上昇日1.03%、下落日-1.51%。
プラチナ、絶対値0.91%、上昇日0.71%、下落日-1.15%。
ドル円と金の騰落率は大きく拡大しているのに対してプラチナはあまり変わっていないのが特徴的です。
最も動いた日は、ドル円では4月5日の+1.33%。この時は雇用者数の伸びが半減し、発表直後に数十銭急落すると押し目買いが殺到、逆に大きく円安が進行しました。日銀の量的緩和発表直後だった為です。この日、金も1.51%上昇、プラチナも1.17%上昇とレアな流れに。
金は7月5日の-3.13%、プラチナは6月7日の-1.75%が最大。いずれも雇用者数の伸びが予想以上に増加した月。7月のドル円は1.17%上昇。
本日の雇用統計で、雇用者数の伸びが市場予想の1+18.5万人程度を上回り、20万人程度となった場合には、
雇用統計日の平均的な騰落率を適用すると、
ドル円相場は101.78円から1.09%上昇し、102円80銭台へ。
金相場は、1,231.9ドルがら1.51%下落し、1,213ドルへ。
プラチナ相場は、1,363.5ドルから1.15%下落し、1,348ドルへ。
予想を裏切るネガティブな結果なら、
ドル円は、0.55%下落で101円20銭。
金相場は、1.03%上昇で1,245ドル。
プラチナは、0.71%上昇で1,373ドル。
NY市場、金相場は1.23%の大幅反落。昨日の大幅反発が突発的な買い戻しであったことを証明するかのようにゆっくりと下落。米新規失業保険申請件数や7-9月期GDPの予想外の好結果も売り材料として加勢。但しこの日も1,216ドルまで下げると1,230ドル台までの買い戻し。1,210ドル台の安値をつけて反発する流れが4日連続。この近辺での底堅さが増してきた様子も。下押し圧力もずいぶん後退しており、底打ちの可能性も見えてきたものの、1,200ドル近辺までの下落リスク継続。レジスタンスは1,250ドル台。
プラチナ相場も0.91%の反落。相変わらずの日替わり上下動が続き、どちらに動き出してもおかしくないような状況。1,430ドル辺りまで上昇の可能性はあるものの、現時点では1,340-1,380ドルのレンジ相場と見るほうが妥当か。
ドル円は0.55%の3日続落。好調な米経済指標には102円台へと反発の動きを見せたものの、株安円高の流れには逆らえないようで軟調地合いが継続し、7営業日ぶりの101円台へ。101円20銭のサポートラインを割れるようなら100円近辺まで調整継続の可能性。そうなれば1ヶ月以上続いた短期急上昇トレンドはいったん終焉。もちろん今晩を境にリスク回避の巻き戻しによる反転の可能性も。
※参考:金プラチナ相場とドル円12/5 NY市場終値とチャート
国内、金価格は1.27%の反落。乱高下の揉み合いからレンジ下限の4,190円をわずかに下抜け。乱高下中の行き過ぎの可能性もあるものの、4,110円程度まで下落余地拡大。上方向の節目は4,290円。
週間ベースでは-69円(-1.62%)の反落。
プラチナも0.64%の反落。コンスタントに上値を切り下げる下落トレンドは11月半ばから継続中。4,620円台での底堅さも見えつつも下値リスクは4,550円まで。4,680円付近の節目を超えると流れも好転。
週間では-18円(-0.39%)と小幅ながらも3週続落。
※参考:金プラチナ国内価格12/6とチャート
2013年12月6日(金)時点の相場
国内金:4,188 円 12/6(金) ▼54(1.27%)
国内プラチナ:4,622 円 12/6(金) ▼30(0.64%)
NY金:1,231.9 ドル 12/5(木) ▼15.3(1.23%)
NYプラチナ:1,363.5 ドル 12/5(木) ▼12.5(0.91%)
ドル円:101.78 円 12/5(木) ▼0.57(0.55%)
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