更新日:2014年2月7日(金)
昨日、米労働省が発表した新規失業保険申請件数は、前の週から2万件減少となる33.1万件となっています。市場予想の33.5万件よりも少なく、予想よりも堅調さを示す結果に。4週移動平均では33.4万件と若干の停滞感も見えるものの、長期的に見れば既に2007年末から2008年初頃にかけてと同等の水準に達しています。
雇用統計と新規失業保険申請件数との直接的な関係性はありませんが、労働市場の動向を見る上での参考材料として、ここ最近の、雇用統計の調査対象期間と思われる週の新規失業保険申請件数と、雇用統計での非農業部門雇用者数(NFP)の結果を比較してみると、
2013年10月12日までの週:36.2万件(4週移動平均:33.75)
→10月分NFP:20.0万人増
2013年11月16日までの週:32.6万件(4週移動平均:33.90)
→11月分NFP:24.1万人増
2013年12月14日までの週:38.0万件(4週移動平均:34.25)
→12月分NFP:7.4万人増
2014年1月11日までの週:32.5万件(4週移動平均:33.48)
→1月分NFP:?
11月の失業保険申請件数は、10月から減少、4週移動平均はわずかに上昇もほぼ同水準。
この後、11月のNFPは10月分よりも増加。
12月の失業保険申請件数は、11月から大幅増、10月の数値も超え、4週移動平均も増加。
この後、12月のNFPは大幅鈍化のネガティブ・サプライズ。
1月の失業保険申請件数は、12月から大幅減、11月の水準もわずかに下回り、4週移動平均もここ数ヶ月で最低水準。
この後、1月のNFPは?
NY市場、金相場は0.02%続伸のほぼ横ばい推移。米新規失業保険申請件数が予想を少し下回ったことで一瞬売られ、直後のECBドラギ総裁によるハト派発言を受けてユーロが対ドルで急騰すると、金も買われて1,267ドルまで10ドルほど急騰。しかし長続きせず元の水準へ。1,230-1,260ドル台のレンジを維持したまま雇用統計待ち。レンジを抜ける為にはそれなりのサプライズが必要か。上抜けなら1,300ドル近辺までの上値余地、下抜けなら1,200ドルへと向かう展開へ。
プラチナ相場は0.32%の小反落。1月末に目標水準1,370ドル近辺到達後の揉み合い継続も1週間。1,370-1,380ドル台の小幅レンジを抜け出す為にはサプライズは不要、少しのきっかけで上抜けなら1,400ドルトライへ、下抜けなら1,350ドル割れへ。
ドル円は0.65%の反発。100円70銭近辺の足場固めを終えて反発へと向かう兆し。100円90銭のサポートライン、103円のレジスタンス、どちらも堅そうな状況。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/6終値とチャート
国内金価格は0.4%の続伸。4,300円の節目を回復し、9日・90日移動平均線をわずかに超えた状態。抵抗線となりやすい局面ながら、この水準を明確に上抜けると流れが変わりやすい状況。4,200円程度までの下落余地は残る。
週間ベースでは+19円(+0.44%)の反発。
プラチナは0.15%の小幅反落。急騰、急落後の束の間の一服感。ようやく売られ過ぎ状態も4,730円近辺で水平状態の90日移動平均線辺りが厚めの抵抗線候補。
週間では-76円(-1.6%)となり2週続落。
※参考:金プラチナ国内価格2/7とチャート
2014年2月7日(金)時点の相場
国内金:4,301 円 2/7(金) ▲17(0.40%)
国内プラチナ:4,678 円 2/7(金) ▼7(0.15%)
NY金:1,257.2 ドル 2/6(木) ▲0.3(0.02%)
NYプラチナ:1,374.9 ドル 2/6(木) ▼4.4(0.32%)
ドル円:102.10 円 2/6(木) ▲0.66(0.65%)
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