更新日:2014年3月21日(金)
年初から上昇した株価は節分の時期、2月初旬に節目をつけて下落基調へ、そして調整局面は彼岸の時期まで続く、というアノマリーが株式市場にはあります。しかし、今年の日経平均は年初の高値から下落が続き、2月4日に今年安値となる14,008円をつけて反発、3月7日に15,274円まで上昇すると再び急落、昨日時点で14,224円。アノマリーとは正反対の動きで、なおかつ節分も彼岸も両方底値圏?という状態に。ダブルボトムを完成し、ここから反発へと向かうかどうか、微妙な状況にもあるようです。
チャート形状からは、節分の安値をさらに更新しそうな勢いも感じられます。
なお、昨年は年初から一方的な上昇トレンドが続く流れで、やはりこのアノマリーどおりには行かなかったようです。
日経平均に連動するドル円の場合も、年初から下落基調が続き、2月3日に今年安値の100円97銭をつけて反発、3月7日に103円台前半まで戻して再度下落、そして14日の101円30銭台から彼岸の時期に急反発で102円台へ。
ちなみに金相場では、年初から上昇基調が続き、節分の時期に加速、そして彼岸の時期に減速、反落の兆しも、という状況。昨年は、年初からの揉み合い状態が節分の頃に下落へと転じ、彼岸の時期にはさらに下落基調が加速。
節分天井となるケースは少ないようですが、とりあえず今年は彼岸底からの反発の可能性を秘める日本株とドル円、彼岸の時期に流れが変わり、反落へと向かう金、という構図も。
彼岸の時期は、相場の流れが反転したり、加速したりし易い時期なのかもしれません。
NY市場、金相場は0.81%安、今年最長となる4日続落で2月28日以来3週間ぶりの水準。1,320ドルまで売り込まれて買戻しの展開。フィラデルフィア連銀製造業景気指数の好結果にドル買い優勢となった場面でもそれほど売られる気配もなく買い戻し基調を継続する底堅さも。しかし3月安値を更新し、レンジ下限をわずかに下回る状態となり下方リスクは拡大。当面の下値目標水準は1,300ドル前後。
プラチナ相場も1.16%の大幅安となり5日続落、2月26日以来の水準。一方的な流れとなり易いプラチナは下げ幅を拡大しながら目標水準1,400ドル近辺を目指す展開。
ドル円は0.06%続伸。前日の急騰からピタリと動きが止まり、102円20銭から50銭台までの間での小動きに。新規失業保険申請件数の好調維持やフィラデルフィア連銀製造業景気指数が予想を上回る好結果となったことなどへの反応も限定的。利上げ時期を示唆したイエレン発言への見極めに慎重姿勢を示すかのような状況。101円30銭台から103円30銭台のレンジ内で方向感喪失状態に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/20終値とチャート
2014年3月21日(金)時点の相場
国内金:4,563 円 3/20(木) ▼51(1.11%)
国内プラチナ:4,940 円 3/20(木) ▲3(0.06%)
NY金:1,330.5 ドル 3/20(木) ▼10.8(0.81%)
NYプラチナ:1,434.8 ドル 3/20(木) ▼16.9(1.16%)
ドル円:102.39 円 3/20(木) ▲0.06(0.06%)
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