更新日:2014年8月18日(月)
歴史的小動きが続く今年のドル円相場の値幅はここまで4.69円。年初1月2日の高値105円44銭から、2月4日安値100円75銭までの間での推移が半年以上継続中。
1999年から2013年までで最も動いたのは2008年の24円75銭、最も小動きだったのは2011年の9円92銭。平均値幅は16円48銭。平均はおろか、最小値幅の半分にも満たない今年ここまでの値幅は、過去40年間遡っても最低とのこと。
近年の年足チャートから、少し気になる水準をチェックしてみると、1999年安値101円22銭、2000年安値101円33銭、2004年安値101円84銭、2005年安値101円68銭。そして今年ここまでの安値が100円75銭。
2008年、リーマンショックの年に100円を割れて、歴史的に「行き過ぎた円高」圏へと突入し、6年かけてようやくそこから脱出したように見える現在、これが本物なら、100円台の歴史的サポート水準が大きく作用することになりそうです。
ウクライナや中東などで相次ぐ地政学リスク、米国の利上げ観測に伴う新興国リスク、結局は寒波の影響とされた冬場の米景気回復大幅鈍化懸念、ハト派路線を貫くイエレンFRBのここまでの基本路線など、様々なドル安円高材料にさらされてきた今年のドル円。何度も100円割れリスクが浮上しながらも、持ち堪えてきた今年ここまでの状況は、今後もしばらく継続する可能性が極めて高そうに見えます。
FRBのハト派路線が今以上に強まる可能性は低く、徐々にタカ派路線へと歩み寄る可能性のほうがむしろ高い現状からは、円高方向へのリスクは徐々に後退し、年末にかけてはドル高円安方向へと進みやすい状況へと変化する可能性が高まることになりそうです。
100円台の歴史的サポート水準を割れることなく、107-108円辺りを目指す流れとなる確率が少しづつ高まりそうな状況、と言えそうです。
18日の国内金価格は5営業日ぶりの反落で0.95%の大幅安。短期上昇トレンド転換後ほとんど調整を挟まずに上昇し続けていた分をまとめて大幅調整となってしまった様子。水準を切り上げる際にはこの程度の調整や上下動はよくあるパターン。4,580円台近辺は今年何度もサポートラインや抵抗線として作用してきた水準。反発して上値目標水準4,680円へと向かう可能性も十分に。ただし、4,540円付近のサポートラインを下抜けた場合にはトレンド転換へ。
プラチナは0.68%の続落。ゆるやかに上値と下値をともに切り下げる展開が継続。6月30日以来、約1カ月半ぶりの水準に到達し、7月中旬から始まった今回の短期下落トレンドは目標水準5,100円近辺まであとわずかとなり、そろそろ終盤へとさしかかる可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格8/18とチャート
2014年8月18日(月)時点の相場
国内金:4,586 円 8/18(月) ▼44(0.95%)
国内プラチナ:5,120 円 8/18(月) ▼35(0.68%)
NY金:1,306.2 ドル 8/15(金) ▼9.5(0.72%)
NYプラチナ:1,457.2 ドル 8/15(金) ▼12.0(0.82%)
ドル円:102.34 円 8/15(金) ▼0.11(0.10%)
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