更新日:2014年11月13日(木)
今年、2014年ここまでの主要指標の年初来騰落率を比較すると、ドル高・円安・ユーロ安、株高、商品安(特に原油安)が鮮明となり、日米株が上昇、日経平均の上昇率もNYダウに迫る勢いとなっています。
ただし、日経平均をドルベースで見た場合、12日終値時点では148.91ドル。昨年末の154.74ドルからの騰落率は-3.77%。金の年初来騰落率-3.59%を超える下落率に。
ドルベースで見ると、金よりも日経平均のほうがまだ割安であり、今後まだまだ買われる余地がありそうです。
その他商品や、ドルベース換算に統一した為替の年初来騰落率は以下のとおり。
NY金:-3.59%
プラチナ:-12.09%
シルバー:-19.36%
NY原油:-21.58%
NYダウ:+6.25%
日経平均:-3.77%
日本円:-8.83%
ユーロ:-9.59%
豪ドル:-2.33%
インドルピー:+0.73%
ブラジルレアル:-7.96%
南アフリカランド:-6.32%
インドネシアルピア:-0.3%
トルコリラ:-4.48%
※為替レートの場合、ドル円相場などの「1ドル=何円」表示の場合、これを逆数「1円=何ドル」にして算出。
商品では、やはり原油の下落率が際立ち、シルバーがこれに続きます。プラチナも10%超の下落に対し、金の下落率は限定的、と言えます。
為替では、ドルベース換算したドル円相場の年初来騰落率は-8.83%となり、ユーロの下落率を下回ります。円売りドル買いの流れが急速に進んでいますが、年初来で見るとユーロ売りのレベルにはまだ達していません。まだ円安余地がありそうです。
対ドル下落率でユーロ、円に続くのはブラジルレアル、南アフリカランド。いずれも景気低迷が懸念される通貨です。年初にはまだ一蓮托生の流れも見られたフラジャイル・ファイブの通貨も強弱が明確に分かれてきました。
ドルベースで見た資産価値が今年最も上昇したのはNYダウ。NYダウ以外で上昇しているのはインドルピーのみ。インド経済成長への期待が表れています。
12日のNY金相場は0.34%の小反落。足元では価格の小幅下落傾向に対してRSIはわずかに上昇傾向。下落圧力の枯渇を示す状況ながら、ロシアのウクライナ侵入報道にも反応は限定的。安値は1,140ドル台から1,150ドル台へと切り上げながらも、高値も1,170ドル台から1,160ドル台へと切り下げ三角保ち合い傾向。この状況が長引けば長引くほどエネルギーを溜め込んで再び大きく動き出す可能性が高まることに。1,180ドルと1,140ドルが上下の重要な節目。
プラチナ相場は0.12%の小幅安でゆるやかに3日続落。金と同様わずかにブリッシュ・ダイバージェンス傾向を示しながらも、上下の値幅を縮小する三角保ち合い傾向に。上下の重要な節目ライン1,220ドルと1,190ドル台、どちらをトライしてもおかしくないような状況に。
ドル円相場は0.25%の小幅反落。ウクライナリスクに114.80銭台まで一時的に急落する場面も、概ね115円がサポートライン状態。上値は116円ちょうどを超えられず上昇一服の状態。きっかけ次第で116円超えなら117円近辺まで短時間で到達する勢いはまだありそう。しかし、強めの上昇トレンドにもやや翳りも見られ、114円60銭の下値サポートライン割れへの警戒感も高まる状況。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/12終値とチャート
13日の国内金価格は0.37%の反落。短期上昇トレンド中の押し目に過ぎず、堅調推移継続で上値目標4,670円近辺を目指す展開。ただし、ほぼ水平状態の90日移動平均線も位置する4,570円のサポートラインを割れないことが重要。
プラチナ価格も0.46%の反落。ゆるやかな上昇トレンド継続も4,780円台の目標水準手前、4,770円台が抵抗線となりつつある様子も。次の目標水準4,830円近辺を目指す流れとなる前に、4,730円のサポートライン割れにより流れが変わる可能性への警戒感も高まる状況。
※参考:金プラチナ国内価格11/13とチャート
2014年11月13日(木)時点の相場
国内金:4,608 円 11/13(木) ▼17(0.37%)
国内プラチナ:4,748 円 11/13(木) ▼22(0.46%)
NY金:1,159.1 ドル 11/12(水) ▼3.9(0.34%)
NYプラチナ:1,205.3 ドル 11/12(水) ▼1.4(0.12%)
ドル円:115.48 円 11/12(水) ▼0.29(0.25%)
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