更新日:2015年8月31日(月)
国内金価格の8月高値は4900円、安値は年初来安値となった4632円、終値は4724円。前月末比+71円(1.53%)となり、3カ月ぶりの反発。
最近の国内金価格の推移の特徴として、下落トレンド中に月末安値をつけると、なぜか翌月からは反発に転じる確率が非常に高くなっています。
2カ月間で400円ほど水準を切り下げる下落トレンドが続いた先月末、7月28日に月間安値4649円をつけると、8月4日に4632円へとわずかに安値更新とはなったものの、その後は反発傾向となり、一時4900円まで上値を伸ばしました。月末に急落局面が訪れましたが、終値では再び反発傾向となっています。
2013年6月の急落局面でも月末に3978円の安値をつけて翌月から反発、2011年12月安値4000円も月末日でした。これ以外でも、2014年1月、2012年6月にも安値揉み合い状態から月末安値をつけて反発基調へと転換していました。
今年安値圏からの反発値幅は今のところは限定的ですが、もう少し反発基調が続く確率は極めて高い、ことを過去のチャートは示しています。
プラチナの場合にも、この傾向は見られます。2010年から2013年までの4年間は、下落局面での底値は月末となっていました。
しかし、2014年9月には月末安値をつけた翌月に、さらに水準を切り下げて月中に反発へと転じました。2015年7月にも月末安値をつけた翌8月、今月はさらに水準を切り下げて反発基調に転じようかという状態。
最近では、ボラティリティの高いプラチナならではの、行き過ぎの巻き戻しというパターンに陥りやすくなってきているのかもしれません。
なお、8月のプラチナ価格は前月末比-5円(0.12%)となり、3カ月続落中。まだ反発基調に転じていない可能性も残ります。
31日の国内金価格は0.64%の続伸。8月後半の急落局面(21日4900円→27日4653円:247円下落)の23.6%戻しライン(4711円)は超えたものの、9-21日移動平均線を下回る状態が続き、38.2%戻し(4747円)にも届かず、反発の勢いはそれほど強くはない状態。為替は円安方向への急反発の流れが失速気味、NY金は1130ドル前後でなんとか耐える状態。雇用統計を控えて動意低下傾向となる週、国内金価格の底値からの反発基調もスローペースに。
プラチナの反発は0.79%高となって3営業日続伸。急落値幅(8/21日4383→26日4026:357円下落)の半値戻し(4205円)を達成し、9-21日移動平均線も上抜け、短期トレンドは上方向へ。61.8%戻しライン(4247円)も目前となり、ことし安値圏から反発基調は進行中。ただし、NYプラチナの不安定な状況(今朝も先週末から10ドル超下落中)が懸念材料に。
※参考:金プラチナ国内価格8/31とチャート
2015年8月31日(月)時点の相場
国内金:4,724 円 8/31(月) ▲30(0.64%)
国内プラチナ:4,230 円 8/31(月) ▲33(0.79%)
NY金:1,134.0 ドル 8/28(金) ▲11.4(1.02%)
NYプラチナ:1,021.7 ドル 8/28(金) ▲15.7(1.56%)
ドル円:121.35 円 8/28(金) ▲0.33(0.28%)
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