更新日:2019年2月18日(月)
国内金価格が5000円を超えた日は、2009年以降の10年間余りで158日め。全2468営業日のうちの6.4%。
このうち、5000円以上の日が1日のみの単発で終えたのは9日。ただし、反落後まもなく5000円台へと再上昇するなど、一定期間は5000円以上を何度も記録する、5000円時代を形成してきました。
2013年には1月後半から4日連続、1日おいて2月20日まで18日連続、3月上旬から4月1日まで16日連続、4月半ばには6日連続など、およそ3カ月間に渡って5000円以上を記録する日々が続き、4月10日には5255円の高値を記録しました。
2014年12月10日から翌2015年1月半ばまでは散発的に1日のみの5000円以上が3日、その後1月16日から2月17日までは23日連続。さらに4月まで1日のみが3回、5月15日から6月25日までは31日連続。6月末にも1日のみが1回。この半年間は単発の日が7回ありましたが、史上最長と2番めの5000円以上連続期も形成し、2015年1月23日には5298円の近年最高値を記録しました。
2017年9月には6日連続が2回と2日連続、10月には単発1回と2日連続、5日連続、11月は単発1回と4日連続、2日連続。12月後半から翌2018年2月7日までは27日連続。この5カ月間では2018年1月9日に5127円の高値を記録。
国内金価格は、史上4度目の「5000円時代」を迎えようとしている可能性があります。
18日の国内金価格は前週末から+31円、0.62%高となり、横ばい推移をはさんで5日続伸。1月末から2月6日まで同じく横ばい推移1日をはさんで7日続伸となったのに続く続伸。直近15営業日のうち下げた日は1日のみの強気相場が続き、昨年2月6日(5037)以来、1年ぶりの高値水準。反落警戒感も高まる状況下での一段高となり、短期上値目標5000円の大台トライにも成功。ただし、2月初旬のRSIピークを上回らない逆行状態は続いており、短期的な一服感はより強まる状況にも。しかし、時間外のNY金は今年高値圏1320ドル台半ばで高止まり、日経平均が300円高でスタートした東京市場の為替も1ドル=110円半ばでの揉み合い状態。多少の調整をはさんで過熱感緩和への動きも想定されるものの、NY金が上値トライ再開へと動き出せば次の上値目安としては昨年2月高値圏となる5050円超が意識される展開にも。
なお、国境の壁建設費確保のためにトランプ大統領が発動した「国家非常事態宣言」に対して、議会が不承認を決議する可能性も報じられており、これに対しては大統領には拒否権もあるようで、プレジテンツ・デーの祝日に大統領権限を巡って議会との対立が深まり、政局不安リスクも警戒されそうな状況にも。
2013年から2015年前半までのプラチナ価格の上限は、ほぼ5200円。VWショックでプラチナ価格が急落した2015年末から2017年前半までは、4000円ラインがほぼ上値抵抗線となりました。
その後、2017年後半には上限ラインが3800円に切り下がり、2018年には3400へと一段と低下しました。
そして2019年、序盤は2月5日の3113円が今年ここまでの高値。90日移動平均線が横ばい推移する3150円台辺りまでが当面の上限ライン候補にもなりそうな状況にもなってきました。
プラチナ価格は+56円、1.87%の大幅高となって3営業日ぶりの反発。週末に大幅反発となったNYプラチナは週明け時間外も800ドル台半ばを維持しており、国内価格のトリプルボトムからの反発をサポート。3020円の節目を大きく超えてきたことで下押し圧力優勢の流れも好転の兆しとなり、目先は1月末高値3070円台辺りまで、もう少しの上昇余地も。3000円の大台ラインは当面の重要なサポート水準にも。
※参考:金プラチナ国内価格2/18とチャート
2019年2月18日(月)時点の相場
国内金:5,008 円 2/18(月) ▲31(0.62%)
国内プラチナ:3,057 円 2/18(月) ▲56(1.87%)
NY金:1,322.1 ドル 2/15(金) ▲8.2(0.62%)
NYプラチナ:806.9 ドル 2/15(金) ▲17.7(2.24%)
ドル円:110.50 円 2/15(金) ▲0.01(0.01%)
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