更新日:2019年6月17日(月)
週明け17日、時間外のNY金は1340ドル台半ばから前半へとやや軟調スタート、為替は108円50銭台から60銭台へと円安基調でのスタート。国内金価格は-5円、0.1%安となって4営業日ぶりの小反落スタート。
香港では「逃亡犯条例」改正案を巡る抗議デモが200万人規模に膨れ上がり、中東ではホルムズ海峡近くでタンカー2隻が攻撃された事件を巡って米国とイランの対立が続き、地政学リスクへの警戒感も抱きながらのFOMC待ち。トランプ政権からの利下げ圧力も続くなかで迎えるFOMCでは、利下げ示唆などのハト派傾斜は予想されるものの、市場では早期利下げ観測を織り込み過ぎた流れがここにきて一服状態。NY金は長期的な高値抵抗水準1360ドル台まで急騰して反落の状態となり、ドル円は長期三角保ち合い下限付近108円では下げ渋る状態が続いてやや反発傾向にも。
国内金価格も近年の主要レンジ4800円から5000円の下限付近から反発してきた流れが上限付近で一服状態に。20日移動平均+2%ライン(5008)にも上値を押さえられた形に。ただし短期的にはもう一段の上昇余地を残す状態でもあり、5030円程度までは上値を伸ばす可能性も。FOMCを経て流れが逆転するようなら、90日移動平均線も推移する4950円台がサポート水準として意識され、この水準でサポートされない場合には近年の主要レンジ半ば、4900円前後までの調整も。
プラチナ価格は-32円、1.05%安で3日続落。週明けのNYプラチナが三角保ち合い下限、800ドル付近に値を下げてのスタートとなり、下値警戒感はそのまま国内プラチナ価格にも。10日ぶりの安値水準となり、三角保ち合い下限割れ寸前。近年の主要レンジ3000円から3400円までの上限から下限まで急落してきた流れから、下げ渋る状態となって形成した三角保ち合いがこのまま下方向へと崩れることになれば、行き過ぎ圏に再突入することに。20日移動平均-4%乖離ライン(2915)から、昨年安値2911円更新トライを試しに行く可能性もあり、二番底形成トライへ。
金とプラチナとの価格差はこれまでの過去最大、2月15日の1976円を4カ月ぶりに大幅更新、1999円に。
なお、2月15日の金価格は4977円でプラチナ価格は3001円。金価格の水準が前回を大きく上回ったことが価格差急拡大の要因。今回と同水準だったプラチナ価格の2月16日以降は安値圏からの反発局面へと切り返す展開となっていたが。
※参考:金プラチナ国内価格6/17とチャート
2019年6月17日(月)時点の相場
国内金:5,001 円 6/17(月) ▼5(0.10%)
国内プラチナ:3,002 円 6/17(月) ▼32(1.05%)
NY金:1,344.5 ドル 6/14(金) ▲0.8(0.06%)
NYプラチナ:804.7 ドル 6/14(金) ▼4.7(0.58%)
ドル円:108.56 円 6/14(金) ▲0.20(0.18%)
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