更新日:2019年8月5日(月)
5月末に下向きの斜行三角保ち合いを上抜けた国内金価格はその後、急騰局面を形成して6月末には5200円超え、7月末には5300円台まで上値を切り上げました。と同時に上向きの斜行三角保ち合いを形成し、急反落警戒感も高まる状態となって8月、遂にこれを下方ブレイクした形となっています。
この間、水準的には4800-5000円のレンジを上から下へと値を下げて、レンジ下限付近で反発すると、5000円の境界ラインで一瞬の躊躇をはさみながらもこれを超えると急騰。これまでの最上位レンジ、5000円から5200円までのレンジ上限を突き抜ける形で5200円台へと急騰。そして新たな最上位レンジ上限が5300円に切り上がる状態となってきました。
現状の斜行三角保ち合い下方ブレイクの流れが続くことになれば、それなりの調整局面を形成する可能性が高まります。ただし、見方によって短期的には上向きの小幅チャネルを形成して水準を切り上げつつあり、現状はそのチャネル下限付近に位置する状態にも。現状水準で下値がサポートされ、反発へと向かうなら上昇チャネルを維持しての堅調推移ももう一段続く可能性も残されます。
優勢と思われる前者の場合、切り上がる雲の上限ラインがサポート候補として意識されそうです。現在5080円台の雲の上限は、8月半ばには5160円台へ、月末には5200円台へと水準を切り上げます。遅行線も価格ラインと揉み合いながらサポートされる可能性もあります。
また、5月末安値から7月高値までの23.6%戻しなら5216円、38.2%戻しで5141円。半値戻しなら5080円。61.8%戻しでも5018円。
この夏、まだしばらくは金価格が5000円超を維持する状態は続きそうで、短期的には5200円から5150円前後までがサポート水準として意識される確率も高そうです。
そうなると、金価格の最上位レンジは5150円から5200円辺りで上下に分割されることにもなりそうで、その新たな最上位レンジでの推移が9月FOMC、秋口まで続く可能性もありそうです。
週明け5日、時間外のNY金は1450ドル半ばでの小動き、為替は1ドル=106円60銭近辺でのスタートも日経平均の200円安に連れて106円30銭近辺へと急落、先週末からのドル安円高の流を受け継ぐ形。
国内金価格は-40円、0.75%の反落。7月24日(5270)以来、10日ぶりの安値水準となり、5280円の節目をわずかながら下回ったことで調整局面拡大へと向かう確率が高まる状況に。21日移動平均線(5276)にサポートされなければ当面の下値目安は7月安値圏、5160円前後まで。上方向には5320円が当面の抵抗水準に。
プラチナ価格は雲の上限でサポートされずに急反落、3050円近辺で推移する雲の下限が重要なサポート水準に。そして、8月末には雲のねじれが発生し、この付近での急反発なども期待されます。
前回6月末の雲のねじれでは底打ち、4月上旬には急騰局面へ、1月末の雲のねじれでも底打ちしていました。
5日のプラチナ価格は-69円、2.18%の大幅安で4日続落。4日間合計で-195円、5.93%の急反落となり、7月12日(3080)以来3週間ぶり安値水準。今年安値から7月高値までの半値戻し(3130)も突き抜けて61.8%戻し(3092)付近に到達。今年安値圏での保ち合い上限付近に達し、今年安値から下値を切り上げてきた流れを維持する為には、この辺りで反発する必要も。90日移動平均線(3183)が水平状態を維持している間にこの水準を回復できるかどうかが中期的な地合い回復に向けたポイントにも。
※参考:金プラチナ国内価格8/5とチャート
2019年8月5日(月)時点の相場
国内金:5,278 円 8/5(月) ▼40(0.75%)
国内プラチナ:3,095 円 8/5(月) ▼69(2.18%)
NY金:1,457.5 ドル 8/2(金) ▲25.1(1.75%)
NYプラチナ:853.0 ドル 8/2(金) ▲1.7(0.20%)
ドル円:106.59 円 8/2(金) ▼0.77(0.72%)
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