更新日:2020年10月5日(月)
週末のトランプ大統領の陽性公表から入院後の状況などに関しては情報が一部錯綜するも、医療チームは改善を強調し、5日にも退院の可能性なども報じられ、トランプ大統領は車でサプライズ外出し、病院周辺に集まるトランプ支持者に向けての回復アピール・ドライブ。不安要素、懸念事項も残るものと推察されるなかでも早くもポジティブ・アピールに行き過ぎの感も。
週明けの市場はポジティブ報道を素直に好感する形でダウ先物が大幅高スタートとなり、為替も先週末の105円30銭近辺から50銭台へと最近にしては大幅高スタート。ただし、株高に連れてのリスク回避の円安の流れとなり、ユーロドルなどもユーロ高傾向でドル安気味。日経平均株も300円高でスタートした東京市場朝の時間帯、時間外のNY金は先週末水準1900ドル台での膠着状態でスタート。890ドルを割れて週を越したNYプラチナは890ドルの攻防状態から株高にも連れるようにわずかに上方向優勢の様子も。
5日の国内金価格は-6円、0.09%の小反落。先週末のNY金反落分を今朝の円安急進でも埋め切れず。それでも7000円台半ばを維持し、8月の最高値(7676)から9月安値(6902)までの23.6%戻し(7085)近辺までを上値目標とした戻り局面形成の流れは継続中。雇用統計では大きなブレはなかった代わりにトランプ大統領の病状、回復動向という新たな波乱要因が加わり、7日の副大統領候補討論会など今週の注目イベントと合わせて変動要因に。下方向には6990円が当面のサポート、これを割り込むようだと9月末安値圏6930円前後までが下値目安に。
1週間前、3月安値から8月最高値までの38.2%戻し(6901)でサポートされ、90日移動平均線(6926→6953)を上抜け。これらが当面のサポート候補となるとともに、上方向には一目均衡表の雲の下限(7078)、基準線(7118)などが抵抗線候補にも。なお、10月28-29日にかけて雲のねじれが発生。大統領選のちょうど1週間前、波乱警戒のタイミングにも。
プラチナ価格は-19円、0.58%安となって7日ぶりの反落。90日移動平均線(3285)と200日移動平均線(3288)を9月23日にまとめて下抜け、6日後の10月1日にまとめて上抜け、そして3日後の今朝には再度まとめて下抜け。今後の中期トレンドを左右する重要水準との攻防状態となり、短期的にはここから3300円までが重要な節目となり、強めの抵抗水準となってしまう可能性も。上抜けできれば9月上旬の保ち合い水準3360円近辺までが短期上値目標に。
1週間前、一目均衡表の遅行線(3164)が90日移動平均線(3138)にサポートされて反発すると、今度は価格ラインが90日移動平均線との攻防に。これをしっかり上抜けできた場合には、雲の下限(3337)と基準線(3336)が重なり、これも強めの抵抗線候補にも。プラチナの場合も10月29-30日にかけて雲のねじれが発生し、日柄的には要警戒タイミング。
※参考:金プラチナ国内価格10/5とチャート
2020年10月5日(月)時点の相場
国内金:7,049 円 10/5(月) ▼6(0.09%)
国内プラチナ:3,278 円 10/5(月) ▼19(0.58%)
NY金:1,907.6 ドル 10/2(金) ▼8.7(0.45%)
NYプラチナ:891.4 ドル 10/2(金) ▼14.6(1.61%)
ドル円:105.29 円 10/2(金) ▼0.25(0.24%)
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