更新日:2022年1月17日(月)
国内金価格は長期上昇トレンドが継続中。月足では2018年8月安値を起点とした上昇基調が、そのサポートラインを若干下方シフトしながらも、これを維持する形での推移が続きます。
2019年以降は、2020年末から2021年前半にかけてを除けば、一目均衡表では三役好転の強気相場状態も継続中。
足下では、転換線がサポートラインとなっています。直近9ヵ月の高値と安値の中央値で示されるこのラインは、2021年2月に7075円まで上昇してピークアウトの兆しとなっていましたが、2021年11月に再び上昇に転じると12月には7053円、1月は17日時点で7097円となり、昨年2月の最高値を更新。
月末までこの水準は確定しないものの、現時点での直近9ヵ月での安値は6710円。これを大きく押し下げることにならない限り転換線の水準は変わりません。
現状水準から6710円までの差は579円。近年最大レベルの月間下落幅は2021年6月の-493円、それ以前は2013年6月の-808円。
過去最高値更新が確実視される月足一目均衡表の転換線は、2022年も金価格の重要なサポートラインとなりそうです。
17日の国内金価格は先週末からわずかに-2円、0.03%安で3営業日続落。1月7日(7280)以来、10日ぶりの安値水準もこれを下回らず、高値保ち合い下限付近で下げ渋り。週明け時間外のNY金が先週末の1810ドル台後半から前半へとやや軟調気味のスタートに対し、ドル円は114円20銭近辺から40銭近辺へとドル高円安の流れで先週末の下ヒゲ陽線が示唆した調整終了からの反発局面持続の兆しにも。ただし、今晩はNY市場が祝日で休場となる為、新たなトレンド形成には繋がりにくい可能性も。それでも国内金価格は7280円の節目を割り込むようだと一定の調整も入りやすく、21日移動平均線(7222)から7220円近辺までが短期下値目安に。
プラチナ価格は先週末から変わらず、今年安値となった11日(3841)以来の安値水準での横ばい推移。90日移動平均線(3916)と9日移動平均線(3903)を下抜けた位置関係のまま、これらが抵抗線となれば反発基調は腰折れへ、という状況にも。時間外のNYプラチナは先週末の960ドル台後半から半ばへとわずかに軟調スタートも下げ渋りの様相で国内価格を下支え。これが崩れるか、もしくはドル円の下げ止まりか崩れるような展開となると下値警戒感も高まる状況にも。3840円の節目を割れるようだと調整局面入り、3780円程度までが短期下値目安に。逆に3920円台の節目上抜けへと切り返すことができれば反発基調再開、4000円の大台回復トライへ。
月足・一目均衡表では、転換線(4143)を下回っているものの、基準線(3610)を上回り、二役好転で一役は揉み合い状態。2020年安値からは下値を切り上げ続け、しかし2021年前半高値圏からは上値も切り下げて三角保ち合いを形成、その下限ラインとの攻防状態にもなりつつあります。
国内プラチナ価格の重要なサポートラインとなっているのは基準線。直近26ヵ月の高値と安値の中央値で示されるこのラインは、2020年に近年最安値をつけて鍋底を形成後、2021年に反発。しかし2020年安値から2021年高値までの半値戻し(3610)での横ばい推移が続きます。
長期下落トレンドからの反発基調再開となるか、腰折れとなるか、その分岐点にもなりかねない基準線は数ヵ月後には150円程度跳ね上がり、その後も水準を切り上げることになります。それにも合わせて価格水準を切り上げることができるかどうか、プラチナ価格にとっては中長期トレンド転換をかけた重要な攻防ラインとなるかもしれません。
※参考:金プラチナ国内価格1/17とチャート
2022年1月17日(月)時点の相場
国内金:7,289 円 1/17(月) ▼2(0.03%)
国内プラチナ:3,878 円 1/17(月) +-0(0.00%)
NY金:1,816.5 ドル 1/14(金) ▼4.9(0.27%)
NYプラチナ:964.6 ドル 1/14(金) ▼7.6(0.78%)
ドル円:114.20 円 1/14(金) ▲0.04(0.04%)
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