更新日:2022年7月11日(月)
安倍元首相死去直後の参院選では改選過半数を獲得した自民が大勝、国内政治イベントを終えて夏本番。米国では6月雇用統計の好結果を経て7月FOMCでの0.75%利上げがほぼ確実となり、今週発表される6月CPIが大幅に下振れない限りは実質確定へ。現状維持の国内金融政策と大幅利上げ継続の米金融政策との乖離はこの夏も変わらず、それを見越した週明け東京朝の為替市場ではドル高円安の流れが再燃。
週明け東京市場朝、為替市場ではドル高円安の流れでスタート、週末の136円10銭近辺から徐々に水準を切り上げると日経平均の大幅高にも連れる形で136円台後半から137円台へ。時間外のNY金は1740ドル近辺、先週半ばにかけての急落から週末に下げ渋った状態を維持しての小動きからわずかに軟調方向にも。
11日の国内金価格は+13円、0.16%の続伸。2日合計で329円下げた直後の2日間での合計反発値幅は22円、15分の1戻しに留まり、型式的に下げ止まりの可能性を示した程度。緩やかに上昇を続ける90日移動平均線(8423)を9ヵ月ぶりに下抜けた状態をキープし、その上からは21日線(8622)をデッドクロスした9日線(8527)が急降下。これらの90日線下抜けと価格ラインの90日線上抜けとの攻防状態にも。目先、下げ止まり切れずに8310円の節目を割り込むようだと下値トライ再開へ、5月末保合い形成水準8260円程度までが短期下値目安に。その先には5月安値(8181)、超えてはならない中期下値サポート水準も意識され、中期ダブルトップ完成をかけた攻防、中期トレンド転換をかけた攻防が待ち構える状況にも。
日足一目均衡表では転換線を下抜けて三役好転が崩れ始めた1週間前の状況から、雲の下限(8424)を下抜けて遅行線も26日前の価格水準(8524)を下回って三役逆転。週足でも転換線(8520)を下回り、三役好転崩れに。基準線(8052)や雲、52週移動平均線(7632)などを大きく上回る水準を維持する堅調状態にもありながら、今年安値(7244)から最高値(8860)までの38.2%戻し(8243)から5月安値までは中期的に重要な下値攻防水準。これを割り込むようだと週足でも形成逆転をかけた攻防へと向かう可能性も。
NYプラチナは先週末の880ドル台から週明け時間外は870ドル台へと軟調スタート。
11日の国内プラチナ価格は+44円、1.05%の続伸。4100円近辺の重要水準で切り返し、今年3-6月高値で構成するダブルトップ完成を回避しての反発局面が続き、6月高値(4682)から7月安値(4096)までの23.6%戻し(4234)を達成。ただし、ほぼ水平状態の90日移動平均線(4323)を下抜けて下降する9日移動平均線(4251)にいったん上値を押さえられた格好にも。地合い回復に向けては38.2%戻し(4320)達成と90日線超えが目安にも。
日足一目均衡表では1週間前に三役逆転となった状態からは反発も、転換線(4264)にもう少しのところで三役逆転のまま。昨年12月安値から下値を切り上げてきた下値サポートを下抜けて短期三角保合い崩れとなった状態も変わらず。ただし、2020年3月安値から下値を切上げてきた中長期下値サポートラインに支えられて反発。週足一目均衡表の雲の上限(4167)にもサポートされた格好となり、転換線を下回る基準線(4280)を下抜けての一役逆転で踏みとどまる状態にも。
8月末には4100円台で雲のねじれも発生する国内プラチナ価格にとってはこの夏、中長期サポートライン維持をかけた攻防が主要テーマとなる可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格7/11とチャート
2022年7月11日(月)時点の相場
国内金:8,336 円 7/11(月) ▲13(0.16%)
国内プラチナ:4,249 円 7/11(月) ▲44(1.05%)
NY金:1,742.3 ドル 7/8(金) ▲2.6(0.15%)
NYプラチナ:882.8 ドル 7/8(金) ▲17.0(1.96%)
ドル円:136.11 円 7/8(金) ▲0.12(0.09%)
Copyright(C) Let's GOLD