更新日:2022年10月17日(月)
米国ではインフレ指標が想定以上に高止まり、消費者レベルでのインフレ予想も再上昇。インフレ警戒感は止まらず、FRBの大幅利上げ肯定ムードは高まり、為替のドル高円安基調も一段と進行。円買い為替介入へ警戒感も再び高まる状況に。
前回9月の為替介入時、ドル円は9月21日NY終値144円近辺から、22日東京市場の時間帯から荒っぽい値動きとなり、東京市場終了直後から欧州時間スタートにかけて145円台へと急騰、そのまま145円90銭まで上昇したタイミングで円買い介入。
介入でつけた安値は140円30銭台、介入による下落値幅は5円50銭余り。下落率にして3.8%。
148円台半ばで推移する現状を踏まえ、想定可能な次回為替介入シナリオとして、
149円台、そして節目の150円台へと短時間で高値更新が続いた場合には再び介入の可能性も高まりそうです。
仮に150円30銭程度で介入となった場合、前回の下落率3.8%を当てはめると想定下落幅は5.7円程度。水準にして144円60銭近辺。
ドル円の144円台は、格好の押し目買い水準となる可能性もありそうです。
週末にかけて大幅続落となったNY金は1645.6ドルの10月安値をつけ、週明け時間外は1650ドル台前半へと反発基調。週末まで8日続伸で32年ぶり高値148円70銭台まで上昇したドル円は週明けに148円50銭近辺へとやや軟調スタート。
17日の国内金価格は先週末から-11円、0.13%の続落。6月高値(8859)起点の中期三角保ち合い上限ラインを10月上旬に一度は上抜けもこれを維持できず、再トライにも失敗して失速した状態に。目先、短期的な節目8610円台を上抜けることができれば一定の反発局面形成へ、8690円近辺までが短期上値目標となり、中期三角保合い上限ライン突破再トライへ。下方向へは8510円の節目を維持できなくなれば一段安へ、中期保ち合い中央付近で水平移動の90日移動平均線(8481)を割り込んで8450円程度までが短期下値目安に。
なお、現状では国内金価格にとって為替介入は短期的には下押し要因、中期的にはサポート要因に。
プラチナ価格は+75円、1.64%高となって3日続伸。先週後半に下げ渋って保ち合い状態となったNYプラチナが週明け時間外に900ドルから905ドル近辺へとわずかに上昇傾向となっていることにもサポートされ、6月9日(4682)以来、4ヵ月ぶりの高値水準に。直近高値となった10月5日の4636円、7日の4635円で構成する抵抗水準4630円台をしっかりと上抜け、強気パーフェクトオーダーにも支えられて一段高へと向かう可能性も急拡大。短期的には4710円程度までが上値目標となり、2021年2月高値(4798)起点の中期保ち合い上限ラインも上抜け。中期的にはその2021年高値近辺までを試しに行く可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格10/17とチャート
2022年10月17日(月)時点の相場
国内金:8,576 円 10/17(月) ▼11(0.13%)
国内プラチナ:4,656 円 10/17(月) ▲75(1.64%)
NY金:1,648.9 ドル 10/14(金) ▼28.1(1.68%)
NYプラチナ:894.9 ドル 10/14(金) ▼1.5(0.17%)
ドル円:148.75 円 10/14(金) ▲1.53(1.04%)
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