更新日:2023年1月21日(土)
12月の中古住宅販売件数は402万戸となり、市場予想の395万戸を上回るも11月の408万戸からは減少。11ヵ月連続の減少となり、コロナショックで急減した2020年5月(401)以来、2年7ヵ月ぶりの低水準。
ただし前月比は-1.5%となって11月の-7.9%からは急減速、水準的にも下げ渋りの状況にも。
前日発表された12月の住宅着工件数は138.2万件となり、7月(137.7)に次いで過去2年余りで2番めの低水準。やはり減少基調継続ながら下げ渋りの兆候のようにも。
着工件数の先行指標となる許可件数は133.0万件となって2020年5月(125.6)以来、2年7ヵ月ぶり低水準。こちらは下げ止まりはまだ確認できないものの、今週発表された住宅市場の景況感指数、NAHB住宅市場指数は1月に35となって12月の31から上昇、13ヵ月ぶりの反発で景況感の下げ止まりを示唆。
また、全米の住宅販売の9割を占める中古住宅の価格上昇率は中央値の前年比で+2.26%となり、11月の+10.17%から急低下。それ以前の前年比+10%前後からも急減速となり、2020年5月(+1.91%)以来、2年7ヵ月ぶりの低水準。
前年比+5%前後での推移が続く賃金上昇率との差は逆転。賃金上昇率が中古住宅価格上昇率を上回るのも2020年6月以来、2年半ぶり。
住宅市場低迷に底打ちの兆しが見られ始め、その主要因の一つとなってきた住宅価格高騰が急減速へと変化の兆しにも。
今後のインフレ圧力緩和にもつながる可能性への兆候、ということにもなりそうです。
20日のNY金相場は+4.3ドル、0.22%の続伸で昨年4月22日(1934.3)以来、9ヵ月ぶり高値を更新。1930ドル台を中心に高値圏での揉み合いとなった時間外には、前日高値をわずかに上回って一時1939ドルまで上昇。1920ドル台の節目上抜けに伴う短期上値目標1940ドルまでしっかり上昇後には失速、ロンドン・NY市場にかけては1930ドルを挟んでの保ち合いへと若干水準を切り下げ。短期的には上値トライ一服となって1900ドルの大台ラインが当面の下値サポートに。これを割り込んだ場合には1880ドル近辺までが短期下値目安、上方向へば1970ドル近辺までが行き過ぎ警戒水準に。
週間ベースでは+6.5ドル、0.34%の小幅高で5週続伸。5週続伸は2020年8月以来、2年5ヵ月ぶり。
NYプラチナは+6.7ドル、0.64%高となって9日ぶりの反発。短期下値目安1040ドル到達でようやく下げ止まりの兆しに。時間外は1040ドルを挟んでの保ち合い推移、NY午前には一時1030ドル割れも前日安値を下回らず、切り返したNY午後には1060ドルまでの急反発で前日高値超え。右肩上がりの20日移動平均線(1059.1)に上値を押さえられたものの、NY引け後も1050ドル近辺を維持して下げ渋り。目先、1040ドルがサポートになりきれない場合には1020ドルまで水準を切り下げる可能性も、上方向には20日線が攻防ラインに。
週間ベースでは-24.7ドル、2.3%の続落。
ドル円は114銭のドル高円安、0.89%の反発。前日終値水準128円40銭近辺がこの日の安値となって再び反発トライ。東京午後に129円30銭近辺まで反発すると、128円70銭台までの押し目を挟んで欧州時間には129円台半ばへ。NY市場ではダボス会議での黒田日銀総裁の「大規模緩和継続」再表明発言が伝えられて円安の流れが強まる展開に。米10年債利回りが3.4%台前半から後半へと上昇した流れにも連れ、一時130円60銭台まで上昇。週末ということもあり、急騰一服後の巻き戻しでは政策修正懸念が残る市場の思惑との乖離なども背景に2日前の乱高下再燃?を思わせる急反落も、129円半ばでは下げ渋る状態に。日足レベルでは少しづつ下値を切り上げる形となり、いったん底打ちの可能性も示唆する状況にも。11月以降、強めの上値抵抗線となってきた20日移動平均線(131.10)を上抜けることができるかどうか、が重要な分岐点にも。
週間ベースでは+1.72円、1.35%の反発。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/20終値とチャート
2023年1月21日(土)時点の相場
国内金:8,716 円 1/20(金) ▲103(1.20%)
国内プラチナ:4,638 円 1/20(金) ▼22(0.47%)
NY金:1,928.2 ドル 1/20(金) ▲4.3(0.22%)
NYプラチナ:1,047.8 ドル 1/20(金) ▲6.7(0.64%)
ドル円:129.58 円 1/20(金) ▲1.14(0.89%)
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