更新日:2023年6月19日(月)
先週まで10週続伸となり、33年ぶり高値を更新し続けてきた日経平均との連動性が強まるドル円。足下では保ち合い傾向が続いていたものの、日米欧の中銀政策会合ウィークを通過して上方ブレイク。これにサポートされる格好となった国内金価格も高値保ち合いから上放れ、5月10日以来、6週ぶりで今年17回めとなる過去最高値更新。
下げ渋り、という形でこれに貢献したNY金は先週末の1970ドル近辺を維持して週明け時間外をスタート。NYプラチナは週末の980ドル台後半から980ドル台前半へとやや軟調推移。週末に141円90銭近辺まで急騰したドル円は週明け朝には142円トライも少し届かず、それでも再トライにらみの高止まり。
19日の国内金価格は先週末から+116円、1.2%の続伸。上げ幅としては今年の絶対値平均46円の2.5倍、今年5番めの急騰で5月10日の過去最高値(9679)を大幅更新。5月以降の保ち合い長期化となるなか、時間による調整を終えた格好となっての急騰局面形成。NY金の保ち合い上抜けの代わりにドル円の保ち合い上方ブレイクに押し上げられて短期上値目標、5月最高値(9679)と5月安値(9528)の161.8%戻し(9772)から9780円近辺にもあとわずか。過熱感は限定的ながら、重要イベント通過で一服感も生じやすいところ。
一目均衡表では、転換線(9665)と基準線(9645)との揉み合いが続いていた状態から、これらをまとめて突き抜けて三役好転。想定可能なサポート目安としては4月末安値(9341)からここまでの23.6%戻し(9663)や転換線、基準線辺り。さらなる高値更新トライとなった場合には、4月末安値から5月高値(9679)までの値幅(338)を5月安値(9528)を起点に加算した水準(9866)が意識される可能性も。
プラチナ価格は+21円、0.44%の続伸で6月13日(4853)以来、1週間ぶりの高値。しかし、21日移動平均線(4947)との距離を保ったままで下落基調が続く9日移動平均線(4884)にも届かず、5月以降の下降チャネルを維持しての一時的な戻りの範囲内。9-21日線との攻防が短期トレンド転換に向けての重要ポイントに。下方向へは4790円の節目割れならトレンド継続へ、2月の今年安値(4289)から5月の今年高値(5197)の半値戻し(4743)近辺が短期下値目安。
金との価格差は4916円となり、2日連続で過去最大を更新。
一目均衡表では、二役逆転状態が続く軟調局面も、雲の下限(4772)にはいったんサポートされる形となって三役逆転は回避。今週4802円に切り上げて当面水平状態となる雲の下限を維持できないようだと下押し圧力が一段と強まる可能性も。ただし、三尊天井完成後の一段安の目安として、ネックラインから高値までの値幅約200円分を切り下げて反発した格好にもなり、4800円を大きく割り込まない限りは下値トライ一服の可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格6/19とチャート
2023年6月19日(月)時点の相場
国内金:9,762 円 6/19(月) ▲116(1.20%)
国内プラチナ:4,846 円 6/19(月) ▲21(0.44%)
NY金:1,971.2 ドル 6/16(金) ▲0.5(0.03%)
NYプラチナ:987.3 ドル 6/16(金) ▼4.6(0.46%)
ドル円:141.89 円 6/16(金) ▲1.61(1.15%)
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