更新日:2023年11月13日(月)
利上げフェーズは既に終了したか、最後の追加利上げを残す状況か、米FRBのタカ派的金融政策末期を迎えた現状において、その判断に重要な影響を及ぼす重要イベント、米10月CPI直前。
ドル円は33年ぶりのドル高円安水準付近で一段高トライか、二番天井をつけて失速か、という状態で迎える11月第3週。NY金は2000ドルの高値保合いが崩れての調整局面。
この状況で国内金価格は過去最高値を更新し続けて急騰した10月から、11月には最高値付近で頭打ちとなって調整の兆しにも。
週明け時間外のNY金は先週末の1940ドル台前半を維持して小幅揉み合い推移、NYプラチナは週末の840ドル台半ばから850ドル回復トライへと反発の兆し。ドル円は151円40銭台から60銭台へと先週末高値を上抜けて今年高値更新トライの様相に。
13日の国内金価格は週末から-80円、0.77%の反落で10月19日(10273)以来、3週間ぶりの安値。ゆるやかに下降し始めた9日移動平均線(10441)に上値を押さえられる形となり、11月初旬までのサポートラインがレジスタンスラインに切り替わってしまった格好にも。次のサポート候補にもなり得た21日移動平均線(10358)も割り込み、9日につけた11月安値(10353)もわずかに更新。このまま下押し圧力が強まり、10350円の節目を維持できないようなら一段安の展開へ。10月安値(9512)から10月最高値(10544)の23.6%戻し(10300)近辺までが短期下値目安。上方向には10440円超へと切り返すことができれば最高値圏トライへ、10500円付近までが目先の反発目安に。
一目均衡表では高止まりの転換線(10447)を下抜けて三役好転崩れ。ただし基準線(10228)を大きく上回る水準にあり、調整局面がもう一段進行した場合でも極端な地合い悪化とはならない可能性も。ただし14-15日かけては雲のねじれが発生。また、遅行線は現状維持でも2週間後には価格ラインにぶつかることになり、同じ月末のタイミングで雲のねじれが再度発生。今週の米CPI後と月末は急変動への警戒タイミング。調整進行の場合、10月安値から最高値の38.2%戻し(10150)辺りまでが要警戒水準にも。
プラチナ価格は-48円、1.05%安となって7日続落。10月6日(4484)以来、5週間ぶりの安値。7日続落は2ヵ月ぶりで今年2度め。10月中旬安値(4552)をあっさり下抜け、短期的には10月6日の10月安値が次に意識される節目水準。ただし中期的には2月安値(4289)から5月高値(5197)の76.4%戻し(4503)近辺が重要な意味を持つことにも。ほぼ水平状態の90日移動平均線(4671)近辺が地合い回復への目安にも。
一目均衡表では1週間前の三役好転から一転、雲のねじれも生じるタイミングで三役逆転へと急降下。遅行線こそ26日前の価格(4529)との揉み合い状態ながら、相対する価格水準は目先、急上昇。三役逆転からの脱出はそう簡単ではない可能性も。ただし直近の一週間と逆の展開となれば不可能でもなく、実際に夏場以降はそれに近い上下動を繰り返す展開に。今年安値となった2月安値(4289)を起点にゆるやかに上昇する下値サポートラインを維持できたなら、それに近い展開へと向かう可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格11/13とチャート
2023年11月13日(月)時点の相場
国内金:10,351 円 11/13(月) ▼80(0.77%)
国内プラチナ:4,521 円 11/13(月) ▼48(1.05%)
NY金:1,937.7 ドル 11/10(金) ▼32.1(1.63%)
NYプラチナ:845.6 ドル 11/10(金) ▼17.2(1.99%)
ドル円:151.52 円 11/10(金) ▲0.17(0.11%)
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