更新日:2024年2月29日(木)
欧州委員会が発表した2月のユーロ圏景況感指数は95.4。市場予想の96.6を下回り、1月からは-0.7で続落、3ヵ月ぶりの低水準。
<業種別>
製造業:-9.5(長期平均:-4.94)。続落で6ヵ月ぶりの低水準、コロナ後の3年半で最低タイ。
サービス業:6.0(長期平均:9.40)。3ヵ月ぶりの低水準。
<主要4カ国>
スペイン:102.4。前月から-0.2、2ヵ月ぶり低水準。直近10ヵ月では3番めの高水準、3ヵ月連続節目100超。
イタリア:99.2。前月から-1.6、2ヵ月ぶり低水準。直近半年では2番めの高水準。
フランス:97.6。前月から-0.3、2ヵ月ぶり低水準。18ヵ月連続節目100割れ。11ヵ月では2番めの高水準。
ドイツ:89.0。前月から-0.6、続落で半年ぶり低水準。19ヵ月連続100割れ、2ヵ月連続90割れ。
<経済規模上位5-7>
オランダ:98.5。前月から+1.7で続伸、1年7ヵ月ぶり高水準。
ベルギー:94.4。前月から+4.1で2ヵ月ぶり高水準、1年7ヵ月では2番めの高水準。
オーストリア:88.2。前月から+1.3で3ヵ月続伸、10ヵ月ぶり高水準。10ヵ月連続90割れ。
前月から上昇したのは、上記3カ国と、ポルトガル(100.0、+2.4)、スロバキア(98.1、+1.0)、ラトビア(97.9、+1.5)。
ユーロ圏全20カ国、調査対象19カ国中、前月から上昇したのは合計6カ国のみ。1月の15カ国から急減、昨年6月以来の少なさ。主要4カ国は全滅。
節目100超となったのは、上記以外ではクロアチア(109.6)、ギリシャ(104.8)、キプロス(103.3)、合計5カ国のみ。
ユーロ圏経済の回復基調、2月は停滞。
28日のNY金は-1.4ドル、0.07%の小反落。アジア時間はドル高の流れを受け、2040ドル近辺からロンドン序盤には2030ドル台前半まで軟調推移。ドル安へと巻き戻しの流れとなったNY朝にかけては反発の勢いがやや強まって2040ドル台後半まで急騰、しかし2050ドルの節目手前では上値も重く、NY午後には2040ドル台前半での小幅揉み合い推移。PCEデフレーター発表前で、微妙に売り買い交錯となって十字線に近い足型を形成。目先は抵抗感も強まる2050ドルの節目を突破できれば上値トライ再開、2070ドル付近までが短期上値目標。2030ドル台のサポートを維持できなくなれば下値トライへ、2010ドル付近までが短期調整目安に。
NYプラチナは-11.9ドル、1.33%の反落。ゆるやかに下降する20日移動平均線(900.2)に上値を押さえられ、前日NY市場での高値900ドル近辺からの軟調推移が継続。時間外序盤の900ドル手前がこの日の高値となり、アジア時間に890ドル割れ、ロンドン・NY市場では880ドル台での保ち合い推移。安値では880ドル手前で下げ渋りながらもNY引け後には880ドル台前半に収束。目先、880ドルの下値サポートと今年安値(873.3)も下回るようだと底抜け、一段安トライとなって810ドル台辺りまでが下値目安に。昨年安値(843.1)がサポートとなるかどうか。900ドル超へと切り返すことができれば形成逆転、鍋底からの反発局面形成へ、970ドル近辺までが上値目標に。
ドル円は20銭のドル高円安、0.13%の反発。前日の下げを取り戻して今年高値圏での小幅保ち合いが継続。東京朝には150円台半ばから150円30銭台まで下落してこの日の安値、午後にかけての反発局面では150円60銭台まで上昇して一服。欧州時間序盤には150円80銭付近まで一段高、NY時間には米10-12月期GDPが下方改訂されたことを受けて150円50銭付近まで下落も、一時的となって切り返すとNY午後には今年最高値に迫る150円80銭台再トライ、2月13日以来半月ぶり高値をつけて失速後も150円70銭近辺を維持してNY終盤へ。ただし今朝の東京市場では150円台前半へと軟調推移。目先はPCEの結果次第、高止まりが予想以上に意識されると上方向へ、150円90銭超へと抜け出せば昨年高値トライ、151円台後半が上値目標に。予想を下回るようなら軟調方向へ、149円90銭の節目を割れると148円台半ばを目安に調整局面へ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/28終値とチャート
29日の国内金価格は+33円、0.31%の反発で今年高値を再び更新、過去最高値の12月4日(10819)以来、2ヵ月半ぶりの高値。小幅調整後の上値トライ再開となり、PCEの高止まりでNY金の調整による影響をドル円の高値更新によるサポートが上回る展開を想起させるような状況にも。10760円の節目上抜けに伴う短期上値目標は10800円台、少し勢い余れば最高値更新も。下方向へは10740円の節目を割れると調整局面形成へ、9日移動平均線(10699)も下回ってパーフェクトオーダー崩れへ、10680円近辺までが短期下値目安に。
プラチナ価格は-50円、1.07%の反落で2月14日(4598)以来、半月ぶりの安値。上下動を繰り返しながら上値も下値も切り下げる流れが続き、下落に転じた9日移動平均線(9684)の21日移動平均線(4673)デッドクロスへの警戒感とともに、下落トレンドの勢いも徐々に増すような格好にも。4620円の節目割れに伴う短期下値目安は12月安値(4552)近辺まで。中期三角保合い下限ライン付近に位置する現状から切り返し、4670円超へと反発できれば形成逆転へ、下落トレンドを抜け出して反発局面形成へ。1月末と2月高値(4757)近辺までが上値目標に。
※参考:金プラチナ国内価格2/29とチャート
2024年2月29日(木)時点の相場
国内金:10,776 円 2/29(木) ▲33(0.31%)
国内プラチナ:4,616 円 2/29(木) ▼50(1.07%)
NY金:2,042.7 ドル 2/28(水) ▼1.4(0.07%)
NYプラチナ:885.1 ドル 2/28(水) ▼11.9(1.33%)
ドル円:150.70 円 2/28(水) ▲0.20(0.13%)
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