更新日：2024年7月5日(金)
日経平均が約3ヵ月ぶりに史上最高値を更新し、国内金価格も1ヵ月半ぶりに過去最高値を更新した日、それらを強力にプッシュしてきた為替、ドル円は37年半ぶりのドル高円安水準で高止まり。
7月3日NY終値で161円70銭台に到達したドル円は、1986年12月23日の162円60銭台以来、37年6ヵ月と11日ぶりのドル高円安水準。
一部メディアでは「38年ぶりドル高円安水準」との報道も。
この概ね「38年ぶりドル高円安水準」は、とてつもなく「高過ぎる壁」になりそうです。
ドル円が今後、162円70銭超へと水準を切り上げた場合、比較対象となる主な目安水準としては、
・1986年12月18日：163円00銭台
・・・今月、7月中に163円近辺まで上昇した場合（※以下、同様の条件）・・・37年7ヵ月ぶりのドル高円安（およそ38年ぶりドル高円安）
・1986年11月5日：164円50銭台・・・37年8ヵ月ぶり高値（約38年ぶり円安）
・1986年6月27日：165円40銭台・・・38年ぶり高値
・1986年6月5日：168円90銭台・・・38年1ヵ月ぶり高値
・1986年4月17日：175円10銭台・・・38年3ヵ月ぶり高値
・1986年2月21日：182円90銭台・・・38年5ヵ月ぶり高値
・1986年1月31日：192円30銭台・・・38年6ヵ月ぶり高値（38年半ぶり円安、約39年ぶり円安）
・1985年12月26日：202円70銭台・・・38年7ヵ月ぶりドル高円安
万が一、7月中に1ドル＝190円近辺までのドル高円安が進行したとしても、ほぼ「38年ぶりのドル高円安水準」のまま、となります。
4日は米国の独立記念日でNY市場が休場。時間外のNY金は2360ドル台後半を中心に小幅揉み合い推移。NYプラチナは1010ドル台から1030ドル手前まで上昇して反落、1010ドル台前半へと行って来い。
ドル円は-44銭、0.27％の反落。東京朝の161円60銭台が高値となって調整、午前中からやや荒っぽい展開となり、161円10銭台まで急落後には巻き戻して午後には161円50銭台まで反発。しかし、欧州時間には軟調推移となってNY朝の時間帯にかけて160円90銭台まで下落。ただし161円割れでは底堅く、161円20銭近辺へと反発。賃金上昇と雇用逼迫の緩和が予想される雇用統計で予想外の好結果となれば上値トライ再開へ、161円80銭の節目を上抜けると162円台後半までが短期上値目標に。予想以上に弱い結果となれば161円割れへと調整局面継続、159円50銭の節目を割り込むようなら一段安へ、6月安値（154.55）から7月高値（161.95）の半値戻し（158.25）近辺、158円付近までが短期調整目安に。
5日の国内金価格は-21円、0.16％の反落。1ヵ月半ぶり最高値更新後の一服状態。雇用統計待ちでもやや不安定な動きも目に付くドル円が下方向へと動き出すようなら、その影響を受けやすい展開にも。目先、13380円の節目を上抜けて最高値更新となれば13430円程度までが短期上値目安に。調整継続となって13230円の節目を割り込むようだと一段安へ、9日移動平均線（13185）も割れて13170円近辺までが短期下値目安に。
週間ベースでは+204円、1.55％の反発。
プラチナ価格は-9円、0.16％安で3日ぶりの反落。右肩上がりの9日移動平均線（5590）をサポート候補とする堅調局面は継続、引き続き5690円の節目上抜けトライに成功すると一段高の展開へ、短期上値目標は5760円近辺まで。勢い余れば5800円の大台回復トライへも。逆に巻き戻しの流れ加速となり、5520円の節目を割り込むようだと一段安へ、5400円の大台近辺までを目指す流れとなる可能性も。
週間ベースでは+61円、1.09％高で3週続伸。
※参考：金プラチナ国内価格7/5とチャート
2024年7月5日(金)時点の相場
国内金：13,358 円 7/5(金) ▼21(0.16％)
国内プラチナ：5,634 円 7/5(金) ▼9(0.16％)
NY金：2,369.4 ﾄﾞﾙ 7/3(水) ▲36.0(1.54％)
NYプラチナ：1,013.4 ﾄﾞﾙ 7/3(水) ▲4.2(0.42％)
ドル円：161.26 円 7/3(水) ▼0.44(0.27％)