更新日:2024年7月8日(月)
高値圏での保ち合いを形成していた国内金価格は先週後半、およそ1ヵ月半ぶりに過去最高値を更新して保ち合い上抜けの兆しにとなり、週明けの8日にも最高値更新。春先のような急騰局面は想定し難いものの、米FRBの利下げフェーズ見通し前進とともにNY金の堅調推移も予想され、国内金価格においても一定の価格上昇再開が見込めそうな頃合いとなってきたかもしれません。
週明け時間外のNY金は2390ドル台半ば、週末からわずかに軟調。ドル円は160円60銭台から160円台前半へ、週末の160円80銭近辺から軟調推移の週明け。
8日の国内金価格は+111円、0.83%の反発。2営業日ぶりで今年30回めの過去最高値更新。週末の雇用統計後には早期利下げ観測再燃となってNY金が急騰、ドル安は円安で相殺されてドル円の下げが限定的となったことで国内金は急騰。13380円の節目上抜けに伴う短期上値目標13430円程度に到達してオーバーラン。短期的には一服感からの多少の調整も、13350円の節目を割り込んでしまうと調整局面拡大へ、6月安値(12689)から7月高値(13469)の23.6%戻し(13285)辺りまでが短期下値目安に。
一目均衡表では基準線(13079)、転換線(13234)、雲の上限(13065)を上回り、遅行線も26日前の価格(12950)上抜けを維持して三役好転の強気相場が一段と進行した状態に。高値保ち合い上抜け後の想定可能な上値目標水準としては、5月高値(13368)から6月安値(12689)の161.8%戻し(13788)、概ね12700円から13300円(値幅600円)の高値保ち合い上抜けと見た場合、最大ではさらに600円程の上昇で13900円程度までの上昇も。
NYプラチナは週末の1040ドル台から1040ドル割れへと軟調気味。
プラチナ価格は+96円、1.7%の反発。堅調推移の9日移動平均線(5609)と強気パーフェクトオーダーにサポートされ、今年の絶対値平均騰落率1.16%の1.5倍の上昇。5690円の節目上抜けに伴う短期上値目標5760円近辺まで、もう少しの上昇余地も。
一目均衡表では基準線(5474)、転換線(5612)、雲の上限(5550)を大きく上回り、遅行線もようやく26日前価格(5629)を上抜けて三役好転。と同時に三角保合い上抜けと中期上昇チャネルの上限ライン上抜けで一段高への可能性も示唆。今年高値(5877)と6月安値(5218)の76.4%戻し(5721)を達成し、次の目標水準としては5月28日の5828円、これを超えると100%戻し(5877)も目前に。
※参考:金プラチナ国内価格7/8とチャート
2024年7月8日(月)時点の相場
国内金:13,469 円 7/8(月) ▲111(0.83%)
国内プラチナ:5,730 円 7/8(月) ▲96(1.70%)
NY金:2,397.7 ドル 7/5(金) ▲28.3(1.19%)
NYプラチナ:1,046.0 ドル 7/5(金) ▲32.6(3.22%)
ドル円:160.81 円 7/5(金) ▼0.45(0.28%)
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