更新日:2025年1月9日(木)
欧州委員会発表のユーロ圏景況感指数は2024年末も、一段と低調。
12月のユーロ圏景況感指数は93.7。市場予想の95.6を下回り、前月からも-1.9ポイントの急低下、横ばいを挟んで3ヵ月続落となって1年3ヵ月ぶりの低水準。節目100割れは2年半連続。
業種別では、製造業が-14.1。-2.7の急反落で2020年7月(-14.8)以来、4年5ヵ月ぶりの低水準。コロナ後の最低を更新。サービス業は5.9。+0.6、3ヵ月ぶりの反発で2ヵ月ぶり高水準、13ヵ月では3番めの低水準。
また、雇用期待指数は97.3となり、3年10ヵ月ぶりの低水準。ドイツが89.4で4年半ぶりの低水準。
<主要4カ国>
スペイン:102.9=+0.9の続伸で3ヵ月ぶり高水準。13ヵ月連続100以上。
イタリア:98.2=-1.1、3ヵ月続落で13ヵ月ぶり低水準。3ヵ月連続100割れ。
フランス:93.5=-3.0の急反落で1年4ヵ月ぶり低水準。9ヵ月連続100割れ。
ドイツ:86.1=-2.5の続落で2020年6月(80.9)以来、4年半ぶり低水準。4ヵ月連続90割れ、2年半連続100割れ。
<100超の好調国>
キプロス:108.7=+2.3で3ヵ月続伸、2年10ヵ月ぶり高水準。2年4ヵ月連続100超。
クロアチア:107.2=+0.9の続伸で3ヵ月ぶり高水準。3年8ヵ月連続100超。
ポルトガル:107.0=3ヵ月続伸で2年半ぶり高水準の前月から変わらず、11ヵ月連続100超。
ギリシャ:106.0=-0.2で3ヵ月続落、4ヵ月ぶり低水準。2024年では2番めタイの低水準。2年2ヵ月連続100超。
リトアニア:105.3=-0.1の小反落、2年10ヵ月では2番めの高水準。8ヵ月連続100超。
スロバキア:100.7=+8.4の大幅続伸で4ヵ月ぶり高水準。3年3ヵ月で4番めの高水準。4ヵ月ぶり100超。
オランダ:100.1=-0.2の反落、2年5ヵ月では3番めタイの高水準。2ヵ月連続100超。
<ワースト3>
オーストリア:83.8=-2.7の続落で13ヵ月ぶり低水準。7ヵ月連続90割れ、2年半連続100割れ。
エストニア:87.2=-0.2の反落で2ヵ月ぶり低水準。2年5ヵ月連続90割れ、2年9ヵ月連続100割れ。
ベルギー:88.7=-5.0の急反落で1年2ヵ月ぶり低水準。13ヵ月ぶり90割れ、2年8ヵ月連続100割れ。
最上位キプロスと最下位オーストリアとの格差は24.9ポイント、半年ぶりの高水準へと拡大。
前月から上昇したのは調査対象全19カ国中、わずか5カ国。26.3%が上昇し、1ヵ国が横ばい、13ヵ国68.4%が前月を下回る低迷は2023年6月以来、1年半ぶり。
8日のNY金は+7.0ドル、0.26%の続伸で12月13日(2675.8)以来、4週間ぶりの高値。アジア時間からNY朝まで2660ドル台での小幅保ち合い推移、安値では2660ドルをわずかに下回り、上値は2670ドルの節目が超えられない展開に。しかし低調な米12月ADP雇用をきっかけに米10年債利回り低下とドル安基調となったことで2670ドルの節目を突破、NY午後には高値で2680ドル台後半まで上昇。その後の反落局面では2670ドル割れで下げ渋って切り返し、NY引け後には2680ドル再トライ。ゆるやかに上昇する90日移動平均線(2657.2)に下値を支えられ、2670ドルの節目を上抜けたことで一段高トライへと向かいやすい状況に、短期上値目標は2700ドルの大台近辺まで。ただし雇用統計の結果次第では巻き戻しの展開となる可能性も。当面のサポートは2640ドル、これも割り込むようだと2610ドル近辺までを目安に下値トライへ。
NYプラチナは+7.0ドル、0.72%の続伸で11月7日(999.1)以来、2ヵ月ぶりの高値。水平状態の90日移動平均線(971.6)に下値を支えられ、アジア時間は970ドル台半ばでの小幅揉み合い推移、ロンドン序盤に前日高値(979.3)を上抜けて980ドル台へ。高値では980ドル台後半まで上昇し、NY市場でも980ドル台前半での小幅保ち合い推移。950ドルの節目上抜けに伴う短期上値目標980ドル近辺到達後も堅調を維持、若干の余力も残したような展開にも。短期的には一服感も、短中期的には上目線、10月高値(1064.6)から12月安値(907.4)の半値戻し(986.0)を達成したことで、61.8%戻し(1004.5)が意識される展開にも。
ドル円は+28銭、0.18%高で3日続伸。7月16日(158.38)以来、半年ぶり高値圏で堅調推移。東京朝の157円90銭近辺が安値となり、158円20銭台までの小幅レンジで揉み合いとなって欧州・NY時間へ。158円10銭の節目超えでは上値を押さえられ続けた展開はNY朝に打開して158円50銭台まで上昇。12月ADP雇用が低調となったことを受けての反落局面では158円10銭付近で下げ渋り、NY午後には158円40銭前後で小幅保ち合いに。雇用統計前ながら、158円10銭の節目を超えて一段高トライの流れへ、短期上値目標は159円半ばまで。当面の下値サポートは156円80銭、雇用統計のネガティブ・サプライズなどをきっかけに巻き戻しの流れでこれも割り込むようだと155円近辺を目安に一段安トライへ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/8終値とチャート
9日の国内金価格は+69円、0.47%の続伸で11月高値(14722)を上抜け、過去最高値となった10月31日(15025)以来、2ヵ月ぶりの高値。12月安値(13896)から12月12日(14549)までの上昇幅(653)を19日(14101)を起点に加算するN計算値、14754円近辺にも到達してさらに一段高。最高値から12月安値の76.4%戻し(14759)も上抜けたことから、最高値までに意識される節目としては14800円、14900円、そして15000円の大台など。
プラチナ価格は+16円、0.31%高で3日続伸。11月20日(5235)以来、1ヵ月半ぶりの高値。21日移動平均線(5047)も90日移動平均線(5030)を上抜け、その上で堅調推移の9日移動平均線(5156)が目先のサポート候補となり、パーフェクトオーダーを構成して強気相場入り。5170円の節目上抜けに伴う短期上値目標5240円近辺まであと少し。
※参考:金プラチナ国内価格1/9とチャート
2025年1月9日(木)時点の相場
国内金:14,772 円 1/9(木) ▲69(0.47%)
国内プラチナ:5,228 円 1/9(木) ▲16(0.31%)
NY金:2,672.4 ドル 1/8(水) ▲7.0(0.26%)
NYプラチナ:983.7 ドル 1/8(水) ▲7.0(0.72%)
ドル円:158.37 円 1/8(水) ▲0.28(0.18%)
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