更新日：2025年6月18日(水)
米消費、5月は予想以上に低調。
米商務省が発表した5月の小売売上高は前月比-0.9％。市場予想の-0.6％を下回り、-0.1％へと下方修正された4月からも一段と落ち込み。
2ヵ月連続減となり、1月（-0.9）以来、4ヵ月ぶりの大幅減。2023年4月以降の2年1ヵ月では最大タイの下落率。
予想以上の悪化もFOMC前というタイミングと、中東リスクでのドル買い優勢地合いというあ状況もあり、ドル売りは限定的に。
内訳では、自動車関連が-3.5％と大幅減。トランプ関税前の駆け込み需要で大幅増となった3月（+1.7）の反動が拡大した格好。
また、建設資材が-2.7％、ガソリンスタンドも-2.0％と落ち込み、レストラン・バーも-0.9％と低調。
その一方で、雑貨その他小売りが+2.9％と大幅増。スポーツ用品・娯楽品が+1.3％、家具が+1.2％と好調。
なお、2ヵ月連続の前月比マイナス圏となるのは2023年11月以来、1年半ぶり。
ちなみに3ヵ月連続マイナス圏となったのは、2015年2月まで、10年以上遡ることに。
次月、万が一のことがあれば、異常事態に。
17日のNY金は-10.4ドル、0.30％の続落。アジア時間序盤に3400ドル台から3420ドル台へと上昇し、高値をつけて失速後は3400ドル割れへと反落。以降、3400ドルを挟んでの攻防となり、上値は3410ドル台で微妙に切り下げ、下値は3390ドル台で下げ渋る展開。安値はNY市場で3390ドル割れも一時的、NY午後にはほぼ3400ドル台での小幅保ち合いに。中東情勢への警戒感とFOMC待ちの状況からやや方向感喪失気味に。3340ドルから3460ドルまでの主要レンジ内中央、3400ドル付近での攻防状態が続き、目先はFOMCでの見通しと中東情勢睨みで上限トライか下限トライへの流れにも。上限突破なら3500ドル近辺トライへ、下限割れなら3250ドル近辺までが調整目安に。
NYプラチナは+8.5ドル、0.68％の続伸で今年高値圏再トライの様相にも。アジア時間に1230ドル付近の安値をつけて堅調推移、ロンドン市場で1250ドルを超えると一段高トライ、高値では1270ドル台半ばまで上昇。NY朝には一時1250ドル割れへと下押しもNY午後には1260ドル台へ。中東情勢が悪化せず、FOMCでの見通しがタカ派的とならなければ堅調維持へ、多少ハト派寄りなら株高に連れて高値トライへと向かう可能性も。1280ドルの節目超えなら1300ドルの大台近辺へと高値再トライへ、当面の下値サポートは1210ドル。
ドル円は+52銭、0.36％高で3日続伸。日銀の金利据え置きと国債買い入れ減額ペース圧縮などは市場予想どおりとなり、中東情勢リスクへの警戒感もありながら、東京・欧州時間にかけては144円後半を中心に上下動。NY朝には低調となった小売売上高の結果を受けて一時144円40銭近辺まで下落してこの日の安値をつけた後は切り返し、145円台を回復するとNY午後には米国の中東への軍事介入警戒感などから145円30銭台まで上昇し、NY終盤にかけても145円20銭近辺で高止まり。145円の節目上抜けに伴い、FOMCで予想以上のハト派見通しとならない限りは一段高トライへと向かいやすい状況に。当面の上値目標は148円近辺まで。予想外の事態で143円半ばの節目割れへと反落の場合には巻き戻しの流れへ、140円近辺を目指す調整局面再開。
※参考：金プラチナ相場とドル円 NY市場6/17終値とチャート
18日の国内金価格は-21円、0.12％の続落。高値圏での調整一服、地政学リスクでドルが買われやすい現状を踏まえるなら、流れは上方向優勢か。ただし今回のFOMC後には大きな変動も予想され難い状況から、目先は高値圏での保ち合い傾向継続の可能性が有力？9日移動平均線（17097）辺りまでがサポート候補に、17510円超へと最高値更新なら17600円台へと一段高の可能性も。
プラチナ価格は+118円、1.89％の大幅続伸。中東情勢は調整圧力となりやすいものの、16年超ぶり高値圏での堅調を維持する状況となり、高値保ち合いから一段高トライへの可能性も。6430円超へと高値更新となれば短期上値目標は6470円程度まで。6210円の節目割れの場合には6150円程度までを目安に一段安へ。
※参考：金プラチナ国内価格6/18とチャート
2025年6月18日(水)時点の相場
国内金：17,286 円 6/18(水) ▼21(0.12％)
国内プラチナ：6,361 円 6/18(水) ▲118(1.89％)
NY金：3,406.9 ﾄﾞﾙ 6/17(火) ▼10.4(0.30％)
NYプラチナ：1,261.7 ﾄﾞﾙ 6/17(火) ▲8.5(0.68％)
ドル円：145.26 円 6/17(火) ▲0.52(0.36％)