2013年はグレートローテーション（Great Roatation：大転換）の年になるだろうと見る向きが増えています。
2012年までのリスクオフからリスクオン優勢へと流れが変わる大きな転換点となり、安全資産からリスク資産へと資金が流れていくであろう、という期待も込められた言葉です。
日本国内では2012年11月の民主党政権の終焉とともに、円高株安の流れも終焉を迎え、年末年始にかけて円安株高の流れが力強く進み始めています。
2012年まで世界中を不安に陥れた欧州債務危機もECBドラギ総裁によるOMT政策、ESMの発足などを機に徐々に収束方向へと向かい、ユーロ圏としての問題は多々残るものの一時の危機的状況は脱しつつあります。
米国でも2012年末の財政の崖問題などを一応乗り越えて、景気改善の兆しも少しづつ見え始めています。
既にセーフヘブンとされた国債や金などから株へと資金は流れ始めています。
主要国の国債価格は下落、国債利回りが上昇し始め、ドル建て金価格は下落傾向にあり、世界の主要株価は軒並み上昇傾向が続き、数年ぶり高値、何年以来の高値という報道が目立ち始めています。
しかし、中国の2012年GDP成長率8％割れに代表される新興国の成長減速や欧米の失業率高止まりなど懸念材料も多々残されています。
日本の株高円安も安倍政権によるアベノミクス期待先行によるものであり、今後の成長戦略が伴わなければ今の流れが腰折れとなってしまうのは確実。
2013年がグレートローテーションの年となるかどうかの見極めには、まだしばらく時間を要しそうです。
最終更新：2013年02月06日
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