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金の消費需要と中央銀行保有量

金の国別消費需要
金の国別消費需要
※単位:トン ※データ:World Gold Council

ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が発表したレポートによれば、2023年の金消費需要(宝飾品と現物投資)は世界全体で3282.1トン。前年からは29.3トン(0.9%)の減少で3年ぶり低水準。国別では中国が2013年から11年連続世界一の金消費大国。前年比+120.7トン(15.3%)。2位インドは前年比-23.6トン(-3.4%)。世界シェアは中国とインドの2カ国合計で50.5%。

2023年トップ10の国、消費需要(前年比増減)、世界シェアは以下のとおり。
1位:中国 909.7(+15.3%)27.7%
2位:インド 747.5(-3.4%)22.8%
3位:米国 248.8(-1.1%)7.6%
4位:トルコ 201.6(+65.6%)6.1%
5位:イラン 71.8(+0.1%)2.2%
6位:ロシア 71.2(+17.4%)2.2%
7位:ドイツ 57.5(-70.7%)1.8%
8位:エジプト 57.0(+10.7%)1.7%
9位:ベトナム 55.5(-6.1%)1.7%
10位:サウジアラビア 52.3(+4.3%)1.6%


トップ3は11年間変わらず。4位にはトルコが前年5位から上昇、イラン、ロシアも1ランクづつUP、前年4位のドイツが7位へDOWN。8位エジプトは前年14位からジャンプIP、9位ベとナムは1ランクDOWN、10位サウジは変わらず。

11位以下はUAE、インドネシア、パキスタン、タイ、香港、スイス、英国、韓国、オーストラリア、カナダが20位。香港は前年から+57.2%の大幅増。日本は+228.2%増で27位。スリランカは+168.1%で30位。


中央銀行の金保有量ランキング
中央銀行の金保有量
※単位:トン ※データ:World Gold Council

2023年末時点での中央銀行保有量の上位20カ国は以下のとおり。※括弧内は外貨準備に占める金の割合と前年比増減量
1:米国:8,133.5(70%、0.0)
2:ドイツ:3,352.6(69%、-2.5)
3:IMF:2,814.0(-、0.0)
4:イタリア:2,451.8(66%、0.0)
5:フランス:2,437.0(67%、+0.2)
6:ロシア:2,332.7(26%、+34.2)
7:中国:2,235.4(4%、+224.9)
8:スイス:1,040.0(8%、0.0)
9:日本:846.0(4%、0.0)
10:インド:803.6(9%、+16.2)
11:オランダ:612.5(58%、0.0)
12:トルコ:540.2(30%、-1.6)
13:ECB:506.5(38%、+1.7)
14:台湾:422.4(5%、-1.2)
15:ポルトガル:382.6(72%、+0.1)
16:ウズベキスタン:371.4(71%、-240.6)
17:ポーランド:358.7(12%、+130.0)
18:サウジアラビア:323.1(5%、0.0)
19:英国:310.3(12%、0.0)
20:カザフスタン:294.2(54%、-57.4)


上位14カ国の順位は前年から変わらず、中国は大幅増。前年16位のポルトガルが15位に。ウズベキスタンが1ランクダウン。ポーランドは前年24位から17位へ、カザフスタンは3ランクダウン。
年間増減量最大は中国で+224.9、2位はポーランドの+130.0、3位にシンガポールの+76.3、4位ロシア+34.2、5位ヨルダン+26.1、6位以下はチェコ、インド、イラク、カタール、フィリピン。減少量が大きかったのはカザフスタン(-57.4)、カナダ(-42.9)、ウズベキスタン(-24.6)、ポーランド、ボリピア、アゼルバイジャンなど。

最終更新日:2024/2/5

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→世界の金需要 2024年第3四半期


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