2021年、金の鉱山産出量は世界全体で3000トン。過去最大となった2018-2019年の3300トンからは2年連続の減少。2020年の3030トンからは-0.99%。国別では15年連続シェア1位の中国は370トンで5年ぶり増。12年連連続2位の豪州(330トン)は前年比+2トン、9年連続の増加。9年連続3位のロシア(300トン)は5トン減、4位米国(180トン)は13トン減。5位カナダ(170トン)は横ばい。6位ガーナ(130トン)は5トン増。7位メキシコ(100トン)は2トン減。8位南アフリカ(100トン)は+4トン、ウズベキスタン(100トン)は-1トン。10位インドネシア(90トン)は+4トン。
2021年金産出量上位国と産出量(前年比)、前年産出量、シェアは以下のとおり。
1位:中国 370t(+1.4%)365t 12.3%
2位:豪州 330t(+0.6%)328t 11.0%
3位:ロシア 300t(-1.6%)305t 10.0%
4位:米国 180t(-6.7%)193t 6.0%
5位:カナダ 170t(0.0%)170t 5.7%
6位:ガーナ 130t(+4.0%)125t 4.3%
7位:メキシコ 100t(-2.0%)102t 3.3%
7位:南アフリカ 100t(+4.2%)96t 3.3%
7位:ウズベキスタン 100t(-1.0%)101t 3.3%
10位:インドネシア 90t(+4.7%)86t 3.0%
11位以下は、ペルー(90)、スーダン(90)、ブラジル(80)、カザフスタン(60)、パプアニューギニア(50)。上位15カ国で世界全体の74.7%の金を産出。
2005年時点での世界一の金産出国は南アフリカで295トン、世界全体の12%を占めていました。しかし南アフリカの金産出量は年々減少し、2007年時点で世界一の座を中国に譲り、2018年には9位、2019年には12位まで転落(2021年は8位)、産出量は2005年の3分の1以下に減少。
2007年以降世界最大の金産出国となった中国は、2005年時点の225トンから右肩上がりの増産、2014年までに倍増。2017年には環境規制強化の影響で減少、2020年の365トンから2021年には370トンへ。
2位のオーストラリアは2013年からゆるやかに増加傾向。3位ロシアは2018年の311トンでオーストラリアに急接近。2014年以降4位の米国は2018年から減少傾向でロシアとの差も拡大。5位カナダは2011年から2018年まで増産傾向、インドネシアは2018年に急増。
世界全体の年間産出量は、2009年まで2400トン前後で推移、2010年に2500トンを超えて増加傾向、2015年には3000トン超、2017年には3200トン超え、2018年の3300トンでいったん頭打ち。2019年の横ばいを経て2020年には新型コロナの影響もあり、3030トンへと大幅減。
2021年末時点で世界全体の金埋蔵量は、合計5万3000トン。1位はオースオラリアで1万1千トン、2位ロシアは6800トン、3位は南アフリカで5000トン、4位は米国で3000トン、5位インドネシアは2600トン。上位5カ国で世界全体の52.6%。6位にはブラジルの2400トン、以下カナダ、ペルー、中国、ウズベキスタンまでがトップ10。
最終更新日:2022/3/3