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世界のプラチナ需要と供給量

国別のプラチナ産出量
国別プラチナ産出量
※データ:Johnson Matthey

ジョンソン・マッセイ社の2020年2月のレポートによれば、2019年の世界のプラチナ鉱山産出量は187.2トンで5年ぶり低水準。2018年の190.0トンからは-2.8トン(-1.5%)の小幅減。総需要は263.9トンとなり、2018年の242.2トンからは+21.6トン(+8.9%)と大幅増、2011年以降では最大。リサイクルの70.3トンを含めた需給バランスは-6.3トンで3年ぶりに供給不足。

世界一のプラチナ産出国、南アフリカの産出量は、鉱山ストの影響で110.3トンまで減少した2014年を除けば2012年以降は概ね130トン前後での推移。2019年は137.2トンとなり、2018年の138.9トンからは小幅減、3年ぶり低水準。2019年の世界シェアは南アフリカ73.3%、ロシア11.1%。2カ国合計の産出量は世界の84.4%。ジンバブエ8.0%、北米5.4%と合わせると世界の97%超。その他は2.3%。比率は近年ほぼ変わらず。


目的別のプラチナ需要
目的別プラチナ需要
※データ:Johnson Matthey

需要面では、自動車(ディーゼル車)の排ガス触媒としての需要が最も多く、全体のほぼ40%を占める状態での安定推移が続きました。しかし、2016年の103.5トンがピークとなり、それ以降は3年連続の減少で2019年は90.6トン。前年比-1.8%で2011年以降では最低水準。
世界の触媒需要の半分を占めていた欧州での需要が2017年の52.6トンから2018年には44.8トンへと14.8%の大幅減、2019年も42.5トンで-5.2%。

2019年の宝飾品需要は64.8トン、前年比-5.6トン(-7.9%)で6年連続の減少、2011年以降では最低水準。世界の宝飾品需要の半分以上を占めていた中国の減少が大きく影響。中国の需要は2013年の65.3トンから2019年の34.8トンまで6年連続の減少、宝飾品需要に占める中国の比率も2013年の69.4%から2019年には53.7%まで低下。

産業用需要は2019年に73.3トン、前年比-4.2トン(-5.4%)。2018年に77.5トンで過去最大へと急増した反動もあり、7年ぶりの減少。
需要全体に占める割合も2012年の19.5%から2018年には32%まで拡大、2019年は27.8%に縮小。2019年は中国での設備投資一巡による石油精製触媒需要の大幅減が影響。

2019年の投資需要は+35.2トンに急増、2011年以降では最大。プラチナ価格上昇も追い風となり、プラチナETFが大量購入。


プラチナの需給バランス
プラチナの需給バランス
※データ:Johnson Matthey

プラチナの年間供給量は2014年を除いて概ね180トンから190トン、需要量は概ね250トン前後での横ばい推移が続いています。リサイクル量はほぼ60トン前後での推移。リサイクルを含む需給バランスでは、2012年から2016年まで5年連続で供給不足の状態が続きましたが、2017年には需要が若干減少したことで供給過剰へと反転、2018年には13.1トンまで拡大。2019年は投資需要の買い越し増加により3年ぶりの供給不足。(※ここではリサイクルを需要側にマイナス計上し、これを減算した数値をネット需要と表記)

最終更新日:2020/2/13

→世界の金産出量の国別シェアと推移

→世界の金需要・目的別需要の年間推移

→世界の金消費需要と中央銀行保有量

→世界のプラチナ需給(WPIC) 2019年第3四半期


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