更新日：2012年11月20日(火)
著名投資家のジョージ・ソロス氏やジョン・ポールソン氏らの金購入量が拡大している模様です。主要国の中央銀行による相次ぐ景気緩和策を背景に、上場取引型金融商品（ETP）を通じた金の保有量が過去最高水準に膨らんでおり、今後も相場上昇が続くと見るアナリストが多いようです。
ちなみにジョージ・ソロス氏の運営会社の金保有量は、第3四半期（7-9月）に49％も増加したということです。もし、1,500ドル～1,600ドル前半で推移していた7月に購入していたならば現時点でも１トロイオンスあたり130ドルも上昇しています。今の流れでは1,600ドル台は相当買い需要が高まるレンジなのでしょう。
もし、相場が急上昇した9月後半、1,780ドル近辺で購入していたなら現時点で１トロイオンスあたり50ドル程損失が出ていることになりますが。
それでも長期的にはさらに上昇する可能性もあるでしょうし、何よりインフレヘッジと、ポートフォリオの一部に加えることにより、投資の安全性を高めることになります。
NY市場、金は２週間前に1,700ドル割れ局面から急反発した時以来の１％超の上昇。先週一週間で１％弱下落した分を１日で取り返した格好。先週末から急上昇している原油とともに中東情勢不安からの買いが要因の一つとなっている模様。引き続き1,770ドル台までの上昇ターゲット狙い。
連れ高となったプラチナも1.4％の反発。1,500ドル台半ばの足場固めを終えて、1,650ドル近辺のターゲットへ向かう展開となるか。サポートラインは1,530ドル。
国内、金は5日続伸で10月5日の高値4,700円超え。11月9日に設定した上値目標4,800円台がようやく現実的な距離に。下値サポートは4,510円。
プラチナも反発し、4,330円台の上値目標までもうすぐ。
※参考：本日の金価格、プラチナ価格とチャート11/20
2012年11月20日(火)時点の相場
国内金：4,704 円 11/20(火) ▲35(0.75％)
国内ﾌﾟﾗﾁﾅ：4,295 円 11/20(火) ▲36(0.85％)
NY金：1,734.4 ﾄﾞﾙ 11/19(月) ▲19.7(1.15％)
NYﾌﾟﾗﾁﾅ：1,583.8 ﾄﾞﾙ 11/19(月) ▲22.0(1.41％)
ﾄﾞﾙ円：81.41 円 11/19(月) ▲0.09(0.11％)
11/19(月)のその他主要マーケット指標
貿易赤字拡大で円安傾向に拍車 11/21(水)イスラエルのガザ地区空爆で中東情勢不安続く 11/19(月)解散総選挙に向けて加速する円安の流れはどこまで続くのか？ 11/17(土)景気回復の兆しも見え始める米中、リセッションが続くユーロ圏 11/16(金)
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