貿易赤字拡大で円安傾向に拍車
更新日:2012年11月21日(水)
10月の貿易統計で、貿易収支は4ヶ月連続の赤字となりました。輸出が前年比6.5%減の5兆1,500億円に対して、輸入が5兆6,990億円で輸入超過。輸入も前年比1.6%減少していることも少し気懸かりですが。
内訳を見ると米国向け輸出が前年比3.1%増に対して中国向けが11.6%減、欧州向けが20.1%減と、やはり欧州経済の減速と日中関係の悪化が大きく影響している模様です。
輸出では、商品などを売って外貨が日本企業に入ってきますが、これを日本円に換金するために外貨売り円買いとなり円高傾向へ。逆に、輸入時には日本円で支払い、受け取った相手国は日本円を売って自国通貨に換金するために円安傾向になりやすくなります。
輸出よりも輸入が多い貿易赤字の状態では、円安傾向になりやすいということになります。
欧州経済の不調と日中関係の悪化が続く限り、この円安要因はまだしばらく続きそうな状況です。
NY市場、金は反落。イスラエルとハマスの停戦協議なども影響した模様で原油が大幅反落したことに連れ安となった格好。しかし依然方向性は上向き、上昇ターゲットは1,770ドル台。
プラチナも反落で1,500ドル台後半の足場固めがまだ続きます。上値目標1,650ドル手前、サポートライン1,530ドル。
5日続伸となったドル円は81円台後半まで上昇、4月中旬の水準。今朝の貿易統計をきっかけに円売りが加速、一時81円95銭まで上昇し、81円90銭のターゲットにも到達。
国内、金はドル円の上昇に後押しされて6日続伸、2月後半の水準に。4,830円付近の上値目標の手前には2月27日につけた年初来高値4,793円の抵抗線も。
プラチナも続伸で、4,330円台の上値目標付近にほぼ到達。
※参考:
本日の金価格、プラチナ価格とチャート11/21
2012年11月21日(水)時点の相場
国内金:4,718 円 11/21(水)
▲14(
0.30%)
国内プラチナ:4,324 円 11/21(水)
▲29(
0.68%)
NY金:1,723.6 ドル 11/20(火)
▼10.8(
0.62%)
NYプラチナ:1,573.0 ドル 11/20(火)
▼10.8(
0.68%)
ドル円:81.67 円 11/20(火)
▲0.27(
0.33%)
11/20(火)のその他主要マーケット指標
景気底打ち感高まり中国経済は回復方向へ 11/22(木)ジョージ・ソロス氏も大量の金購入 11/20(火)イスラエルのガザ地区空爆で中東情勢不安続く 11/19(月)解散総選挙に向けて加速する円安の流れはどこまで続くのか? 11/17(土)
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