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米下院はプランBの採決中止でクリスマス休暇、財政の崖回避は年末へ
更新日:2012年12月21日(金)
財政の崖回避に向けた妥協策の採決が中止となり、下院は休会でクリスマス休暇に突入。再開は休暇後の27日と見られます。
米共和党のベイナー下院議長は下院議会で「プランB」と呼ばれる所得100万ドル以下の家計に対する減税延長法案をまず可決し、オバマ大統領との協議継続を表明していました。
これに対してオバマ大統領は拒否権行使を明言していた為、無駄な採決はやめておこう、という雰囲気もあったのかもしれません。
11月の選挙で落選した議員も含む議会ではなかなか議論も進展しないようです。
これを受けて日本時間の午前中にリスク回避の動きが急激に進み、為替ではドル高円高の流れとなっています。

27日なんてもう年末、というのが日本の常識ですが、米国ではクリスマス休暇のほうがメインで、これが終わると通常モード。1月1日だけお休み、というのが普通のようです。
これでオバマ大統領と議会との財政の崖回避をめぐるチキンレースは年末まで続くことになりました。

NY金は3日続落で下値ターゲットの1,650ドルに到達。8月22日以来4ヶ月ぶりの1,640ドル台。昨年に続き年末の急落局面を迎えているようです。昨年12月の騰落率は-10%、今年の12月はここまで-3.9%。
プラチナの続落4日めは3%弱の急落。下値サポートの1,580ドルを一気に突き抜けて下落メドは1,490ドル。プラチナも昨年12月は10%の下落。今年はここまで3.6%の下落。こちらも年末まで予断を許さない展開となってきました。

国内、金価格は4日続落でレンジ下限の4,640円台まで急落。これを割れると4,520円辺りまでの追加下落リスクが浮上。
プラチナも急落でいきなりの4,400円割れターゲット到達寸前。4,380円近辺がメド、ですが・・・。

※参考:本日の金価格、プラチナ価格とチャート12/21

2012年12月21日(金)時点の相場
国内金:4,648 円 12/21(金) ▼50(1.06%)
国内プラチナ:4,406 円 12/21(金) ▼86(1.91%)
NY金:1,645.9 ドル 12/20(木) ▼21.8(1.31%)
NYプラチナ:1,546.2 ドル 12/20(木) ▼46.7(2.93%)
ドル円:84.38 円 12/20(木) ▼0.03(0.03%)
→12/20(木)のその他主要マーケット指標

←ブラジルの金保有倍増でも金価格は3ヶ月続落中 12/22(土)
→今年最後の日銀会合の日は為替も金もパーフェクトオーダー達成で相場反転リスクも 12/20(木)
→日銀はクリスマス緩和かお年玉緩和、米国ではクリスマス前か後か 12/19(水)
→円安株高進行の年末に金は買い控え、キャピタルゲイン減税への警戒感か 12/18(火)

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