日米の量的緩和が再び金相場のサポート材料となる可能性?
更新日:2013年04月06日(土)
資産バブルの危険も、と一部では否定的な見方もあるものの、市場は日銀の「量的・質的緩和策」を大歓迎。日経平均は連日の大幅上昇、為替市場でも円安第2幕が始まった可能性も。
前日に3円以上も円安が進んだドル円の金曜日、米雇用統計を控えていたこともあり、やや控えめな値動きとなっていましたが、
非農業部門雇用者数の伸びが半減したことが伝わると数十銭急落。
しかし、この瞬間を待ち構えていた押し目買いが集中、下落したのはこの一瞬だけで発表前の水準を突き抜けて上昇を続ける展開となりました。
雇用者数の前月分は上方修正され、失業率が7.6%へと低下したことも影響したのかもしれませんが、失業率の低下は労働参加率の低下によるもののようで、雇用増のペースが減速したことには変わりありません。
従来なら株安・ドル・安円高の流れとなるところが、NYダウこそ下落したものの、円安の勢いに押されたドルは上昇。
このタイミングでこの程度の結果ではやむ無し、というところでしょうか。
しかし、雇用指標の停滞によりFRBの量的緩和継続の見方は強まり、QE3縮小論は当面後退。
出口論は時期尚早、ということです。
日銀の量的緩和によるバブル懸念は、もっと時期尚早・・・。
NY市場、金は米雇用統計の結果に反応し4日ぶりに大幅反発。1.5%の上げ幅は2月26日以来。再び1,570-1,620のレンジ内に回帰。1,500ドル割れへのリスクを残すものの、1,530-50ドルの長期サポートラインが大きく効いている状況。
週間では18.9ドル、1.19%の下落となり2週続落。
プラチナも1.16%の反発。しかし1,550-1,600ドルのレンジにはまだ開きがあり、引き続き1,480ドルの下値目標が意識される展開。
週間ベースでは35.7ドル、2.27%の下落で4週続落。
ドル円は連日の大幅上昇となり2009年6月15日以来となる97円台半ばの水準。円安第2幕の当面の目標値は99円。
この週は3円38銭、3.59%の大幅上昇。週間ベースでの上昇は4週間ぶり。
※参考:
金プラチナ価格とドル円 NY市場4/5終値とチャート
2013年04月06日(土)時点の相場
国内金:5,026 円 4/5(金)
▲201(
4.17%)
国内プラチナ:4,967 円 4/5(金)
▲226(
4.77%)
NY金:1,575.9 ドル 4/5(金)
▲23.5(
1.51%)
NYプラチナ:1,535.5 ドル 4/5(金)
▲17.7(
1.17%)
ドル円:97.61 円 4/5(金)
▲1.28(
1.33%)
4/5(金)のその他主要マーケット指標
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