西から東へ流れる金
更新日:2013年04月18日(木)
金価格の急落を受けて中国、香港、インド、オーストラリアなどでも宝飾品などの金が買われ始めたようです。
売上が倍増、3倍、と景気のいい声も聞かれます。やはり文化的に金を購入する歴史があるインドや中国では、買わずにはいられない、状況のようです。
娘にたくさんの金の宝飾品を持たせて嫁がせることが父親の使命となっている
インドでは、ルピー安傾向が続く為に金価格も高止まりし、父親達の苦労が続いていたことでしょう。婚礼シーズンが始まるこの時期の金価格の下落は、インド人の父親達への恵みの急落となったのかもしれません。
金の宝飾品に群がり、金への投資熱も高まり続ける中国では、人民元高傾向が続くなかでの急落となり、景気減速懸念を吹き飛ばしてくれた可能性もありそうです。
今のところは、相場の押し上げには直接つながってはいませんが、長期的には、大きな下支え要因としてのアジアの金需要は健在のようです。
キプロス中銀が売却した金は、東へ流れてアジアの一部で、十分に吸収してしまいそうです。
NY市場、落ち着きを取り戻した金は小反落。足元の節目は下方向が1,360ドル、上方向の明確な節目は1,590ドルまで存在しないものの、目安としては暴落分の23.6%戻しライン、ここ2日間の高値付近でもあり、心理的節目でもある1,400ドル。
プラチナは1.04%の反落で揉み合い傾向。下限1,420ドル、上限1,450ドルを節目とするレンジ形成中。
ドル円は2日続伸で98円台を回復、再び100円トライへの期待は高まるものの、どうも今のところ98円台では売り圧力が高まる状況。15日までの下落幅3円分の半値戻しを達成したことでやや力尽きた感も。下値96円70銭、上値99円80銭台が節目。
※参考:
金プラチナ価格とドル円 NY市場4/17終値とチャート
国内、金はわずかに続伸、為替の円安方向への足取りも重く、上値も限定的。下値サポートは4,320円、上方向のメドは急落の38.2%戻しラインの4,650円付近。
プラチナは前日の大幅反発のゆり戻しで1.6%の反落。4750円が当面の上値抵抗ライン、下方向は4,480円。
※参考:
金プラチナ国内価格4/18とチャート
2013年04月18日(木)時点の相場
国内金:4,521 円 4/18(木)
▲6(
0.13%)
国内プラチナ:4,672 円 4/18(木)
▼77(
1.62%)
NY金:1,382.7 ドル 4/17(水)
▼4.7(
0.34%)
NYプラチナ:1,435.4 ドル 4/17(水)
▼15.2(
1.05%)
ドル円:98.11 円 4/17(水)
▲0.60(
0.62%)
4/17(水)のその他主要マーケット指標
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