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★金プラチナ短期相場観★

米FOMCでの量的緩和継続見通しで株高進行
更新日:2013年06月19日(水)
本日深夜の米FOMCとバーナンキFRB議長会見を控えて市場は慎重な展開が、と思いきやNYダウは今週に入って2日連続100ドル超の上昇で15,300ドル台に。5月末以降途絶えていた史上最高値(5/28終値:15,409.39ドル)更新が再び視野に入る勢い。量的緩和縮小時期はそんなに早くはない、当面緩和継続、との見方を織り込んた様子。

縮小開始時期は年内から来年へ、という見方もあり、株安に伴うリスク回避の流れによって円高傾向が強まっていた為替市場でも流れが変わり始めた気配も。しかし、為替については緩和縮小ならドル高要因、継続ならドル安要因という一面もあり、株高に連れて一時的にはリスク回避のドル高円安となっても、その後はドル安円安へ、とやや乱高下気味となる可能性も。

しかし、来年1月で任期終了となるバーナンキFRB議長が、3回にも渡る膨大な量的緩和の出口への道筋を示さずに去っていくことは考え難く、今後、それなりの縮小見通しなどを示すものと見られます。
万が一今回、早期の縮小を示唆するようなことがあれば、世界同時株安と円全面高の流れが再開することになりそうです。
リスク回避の流れですが、このケースでは金にも売り材料となりそうです。

NY市場、金価格は1.17%の大幅続落。この日の高値も上値抵抗1,390ドル台の手前、これまでの小康状態から下方向へのバイアスがかかり始めたようす。1,360ドル台は5月22日以来の水準。4月15日と5月17日につけた今年安値水準1,360ドル台前半が意識される重要な局面に。この付近で反発してトリプルボトム、とならなければ、短期的な下値メド、1,310ドル付近へのトライへ。

プラチナは小幅反発。しかし少し前までのサポート水準、1,450ドルが抵抗帯となりつつあり、下向きのトレンド継続中。下値メドは1,360ドル辺り、上値の節目は1,530ドル。

ドル円は2日続伸で95円台を回復。FOMC前に量的緩和縮小示唆による将来的なドル高傾向を先取りしつつある動きのようにも。しかしこの先取りの動きがボラティリティの高さへとつながる可能性も。94円と98円80銭が下値と上値の節目。下方向へのバイアスが高い状態が継続中。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場6/18終値とチャート

国内、金価格はわずかに下げて6日続落。下値目標4,350円近辺に向けてゆっくりと、少しづつ、しかし一方的な下落傾向が継続。4月16日の4,325円とのダブルボトムを形成中で、チャート的には底打ち感も高まる形状。FOMC後のドル高円安の流れ再開による反発の可能性を示唆している、かどうか。

プラチナは6日ぶりの反発。こちらは4月16日の4,484円と昨日の4,569円とで一足先にダブルボトムをつけて反転開始、と見るのは時期尚早か。一旦は反発した4,560円台の節目がサポートラインとなるようならその可能性も高まるものの、再度下抜けるようなら、年初来安値更新への可能性も高まることに。
※参考:金プラチナ国内価格6/19とチャート

2013年06月19日(水)時点の相場
国内金:4,383 円 6/19(水) ▼14(0.32%)
国内プラチナ:4,603 円 6/19(水) ▲34(0.74%)
NY金:1,366.9 ドル 6/18(火) ▼16.2(1.17%)
NYプラチナ:1,440.1 ドル 6/18(火) ▲5.3(0.37%)
ドル円:95.31 円 6/18(火) ▲0.84(0.89%)
→6/18(火)のその他主要マーケット指標

←FRBのエンジンブレーキで株と金は売りの展開 06/20(木)
→G8でも評価されたアベノミクスを牽制するメルケル首相は欧州でも目の上のたんこぶ 06/18(火)
→出口論のこじれは市場との対話で修正方向へ向かうか 06/17(月)
→FRBの量的緩和継続観測VS長期円安見通しによる乱高下はしばし継続か 06/15(土)

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