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新興国から米ドル一極集中への流れが加速
更新日:2013年07月06日(土)
6月分の米雇用統計の結果が予想以上に良好だったことを受けて、ドル買いの流れが加速しました。非農業部門雇用者数は、6月分の上振れに加えて、4-5月分の上方修正により、6ヶ月移動平均では今年2月以降5ヶ月連続で20万人以上の増加が続いています。今年2月分の数値が大きかったことも影響していますが、足元3ヶ月間は実数でも20万人弱。緩和策縮小条件の一つ「非農業部門雇用者数が20万人以上」をほぼ達成しつつある状況に。
今回の結果を受けての資産購入縮小への思惑に関しては、ゴールドマン・サックスが「縮小予想を以前の12月から9月に、終了を14年第3四半期から第2四半期に繰り上げする」との見解を示しています。

米国の株式市場では、一時下げる場面もあったものの基本的には好感して上昇。為替はドルの全面高となり、低金利継続を発表したばかりのユーロやポンド、量的質的緩和の円も売りが加速。資源国や新興国通貨も売られる展開に。
米国債も売られて金利が上昇、このところ日米金利差拡大・ドル円上昇、の関係を見せ始めています。

このところ新興国については、ブラジルやトルコのデモ、エジプトの政情不安、中国の金融不安、インドの景気低迷などの影響もあり、通貨安や株安などが続いていました。南アフリカランドも4年ぶり安値を更新し1ドル=10ランド台の安値が続き、インドルピーは1ドル=60ルピー台の過去最安値圏が続き、昨日も介入実施の噂も。
新興国やコモディティへの投資マネーが一斉に引き上げられて米ドルへ、と一極集中の流れが一段と加速しそうな状況になってきました。

NY市場、金相場は3.13%の大幅反落で今年最安値6月27日終値の1,211.6ドルに迫る水準。量的緩和の縮小についてはある程度織り込み済のはずが、雇用統計上振れによる前倒し観測が大きく影響したのか、予想以上に下落。一時的にでも1,200ドルを割れなかったことは、このラインの底堅さを示している可能性も。当面のサポートラインは1,210ドル、上方向の節目は1,260ドル。
週間では-11ドル、-0.9%の3週続落。

プラチナは1.51%の下落にとどまったものの3日連続1%超の下落。上値目標1,410ドルが霞み、サポートラインでもある今年安値の1,300ドル台が意識される水準に。
週間では-10.5ドル、-0.79%で4週続落。

ドル円は続伸、雇用統計の結果上振れを受けて急騰、117銭、1.17%高。上値目標101円までしっかりと上昇。次の上値目標として102円台前半辺りまでの上昇余地も。さらにドル高円安の流れが続くようなら106円台辺りが次の節目となる可能性も。当面のサポートラインは99円80銭。
週間ベースでは2円、2.02%の上昇で3週続伸。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場7/5終値とチャート

2013年07月06日(土)時点の相場
国内金:4,188 円 7/5(金) ▼10(0.24%)
国内プラチナ:4,514 円 7/5(金) ▼26(0.57%)
NY金:1,212.7 ドル 7/5(金) ▼39.2(3.13%)
NYプラチナ:1,326.4 ドル 7/5(金) ▼20.4(1.51%)
ドル円:101.20 円 7/5(金) ▲1.17(1.17%)
→7/5(金)のその他主要マーケット指標

←米国発買い材料VS中国リスク 07/08(月)
→休日をはさんでの雇用統計で荒れ模様の可能性も 07/05(金)
→エジプトのクーデターにも市場の目は雇用統計上振れ待ちか 07/04(木)
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