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インフレ対策でブラジルの政策金利は10.50%へ
更新日:2014年01月16日(木)
今年のワールドカップ開催国ブラジルでは、インフレ対策の為に政策金利が10.00%から10.50%へと引き上げられました。経済成長率も鈍化し、景気悪化回避の為には利上げペースを落とす必要も、との声もあったなか7会合連続での引き上げで世界有数の高金利通貨国となっています。
しかし、この積極的な金融引き締め策がインフレ緩和につながっていないとの見方もあり、インフレと景気低迷のジレンマに陥り、高金利通貨国でありながら自国通貨安に苦しむ状況となっています。南アフリカやインドネシア、トルコなどの新興国も同じような状況です。

翻って世界経済を牽引し始めた米国では、ベージュブックで昨年11月以降の緩やかな景気拡大が示され、全米12地区のうち9地区で小売消費の増加、8地区で賃金上昇、8地区で雇用の増加、全地区で製造業の活動拡大などが確認されています。
ただ、シカゴ連銀のエバンズ総裁が「失業率の高止まりと非常に低いインフレ圧力のなかで、われわれは金融緩和を早急に縮小させるつもりはない」と延べたように、FRBも前回のFOMCで「インフレ率が2%目標を下回る状態が続く限り、失業率が6.5%に低下した後も十分な期間、事実上のゼロ金利を継続」するとのフォワードガイダンスを示しています。
好調な米国経済にとっては、低インフレが大きな足枷となっています。明日16日に発表される米12月CPI(消費者物価指数)にも注目が集まります。

景気回復も低インフレの先進国と、景気低迷で高インフレの新興国の構図は今年もまだしばらく続きそうです。

NY市場、金相場は0.57%の続落。ニューヨーク連銀製造業景気指数の上振れによるドル高局面でやや売られる展開で1,230ドル台前半まで下げた後は1,240ドル台まで持ち直す展開。1,250ドル台が上値抵抗となって反落傾向も昨年末からの短期上昇トレンドは9日移動平均線にサポートされた状態が継続。その下のサポートライン、水平状態の21日移動平均線が位置する1,220ドル付近は重要な節目となりそうな水準。

NYプラチナ・日足チャート 2013/12/17 - 1/15プラチナ相場も0.36%続落。安値では1,415ドルまで下げて金に追随する反発傾向となり、下ヒゲを残す足型で再度上値トライへの可能性も。1,400ドル台の90日移動平均線をゴールデンクロスして1,420ドル台に到達した9日移動平均線がサポートラインとなり、1,400ドル辺りまでが重要な節目水準に。可能性低めの上値目標1,480ドル。

ドル円・日足チャート 2013/12/18 - 1/15ドル円は0.33%続伸。好調な経済指標などを背景に主要通貨全てに対してドル高となるドル全面高の流れ。年明けまで並走してきた9日移動平均線と21日移動平均線のサポートラインを下回ったのも一時的となり、9日移動平均線も21日移動平均線のわずかに上で下げ止まり、短期的なトレンド転換を否定するような流れに。102円90銭台が下方向の節目となり、上方向の節目105円を再度目指す展開へ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/15終値とチャート

国内金価格は0.28%上昇で4日続伸。小幅上昇が続き、4,170-4,340円のレンジ上限をわずかに上抜けた状態。2ヶ月半ぶりに90日移動平均線を超え、中期的なトレンド転換への期待も高まるところ。目先の上値目標水準としては4,390円近辺。サポートライン候補としては、4,280-4,300円近辺。

プラチナは0.49%の反発。押し目待ちに押し目なし状態で、到達確率は低めと見ていた弱めの上昇目標4,980円の水準にほぼ到達したような状況。予想外に続伸が止まらない状態で、9月初旬以来となる5,000円の大台到達も予想外に近い?
※参考:金プラチナ国内価格1/16とチャート

2014年01月16日(木)時点の相場
国内金:4,346 円 1/16(木) ▲12(0.28%)
国内プラチナ:4,968 円 1/16(木) ▲24(0.49%)
NY金:1,238.3 ドル 1/15(水) ▼7.1(0.57%)
NYプラチナ:1,428.6 ドル 1/15(水) ▼5.2(0.36%)
ドル円:104.55 円 1/15(水) ▲0.34(0.33%)
→1/15(水)のその他主要マーケット指標

←低インフレはプラチナ相場上昇要因のひとつ 01/17(金)
→非農業部門雇用者数の年間増減数推移 01/15(水)
→ダブルトップvsダブルボトム 01/14(火)
→低調な米雇用統計も一時的の可能性 01/11(土)

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