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中国の春節休暇と金相場
更新日:2014年01月31日(金)
中国では本日から2月6日まで春節(旧正月)休暇入り。台湾やシンガポールなどを含む中華圏全般で祝日、大型連休となることで金現物需要が減少するこの時期は、金相場への影響が懸念されることも。
実際に、春節休暇の時期に金相場はどう動いたのか?ここ数年の推移を検証します。

年・春節休暇日程・休暇前相場→休暇後・増減・年間騰落値幅・年間の騰落幅に対して春節休暇時期の値動きの比率、の順に見てみると、
2013年・2/9-2/15・1,666.9→1,609.5・-57.4・-471.2・12.2%
2012年・1/22-28・1,664.0→1,732.2・+68.2・+109.7・62.2%
2011年・2/2-8・1,340.3→1,364.1・+23.8・+146.1・16.3%
2010年・2/13-19・1,090.0→1,122.1・+32.1・+321.1・10.0%
2009年・1/25-31・895.8→928.4・+32.6・+214.5・15.2%

年間でも大きく下落した昨年は、春節の時期にもそれなりの下落幅、2012年以前は、年間を通じて上昇トレンドが続いたこともあり、全て上昇しています。
年間の騰落値幅に対する比率を見ると、最低でも2010年の10%、2012年には62.2%と年間の上昇値幅の半分以上をこの時期に稼いだことになります。
春節休暇7日間のうち平日が5日、年間営業日を240日としても春節の時期は年間の2%ほど。
その年のトレンド方向へ大きく動いたことがわかります。

春節の時期の金相場動向は、年間の値動きを予想する材料の一つとなる可能性がありそうです。
今年ここまでの年間騰落幅は+39.9ドル。2月6日の春節休暇明けの相場動向に注目です。

NY金・日足チャート 2014/1/2 - 1/30NY市場、金相場は1.58%の大幅反落。FRBのQE縮小にもかかわらず上昇した前日分の反動が表れた形。上昇の背景となった新興国通貨ショックに一服感が出始めたこと、米10-12月期GDP速報値が3.2%と予想通り好調の範囲内となったことなどもリスク回避ムードの後退へとつながった模様。1,260ドル台のレンジ上限から1,230ドル台のレンジ下限まで下げて少し持ち直したところ。厚めのレンジ上限トライに失敗し、今度はレンジ下限トライへ。

プラチナ相場は5日続落となったこの日も1.83%の大幅下落。金の下落により下支え要因を失ったかのような急落。23日に終値ベースの年初来高値1,463.2ドルをつけた翌日から下落続きの1週間後に年初来安値を更新。一方的に売られ過ぎのようにも見えるものの、目先は下値目標1,370ドル近辺までもう少しの下落余地も。

ドル円・日足チャート 2014/1/3 - 1/30ドル円は0.42%の反発。リスクオフ後退とともに、101円80銭辺りの下値目標にも27日と29日の2度到達したことで流れに変化が見られる様子も。下方リスクのほうが若干高めながらも102円20銭から103円までの狭いレンジを形成中。上方向へ抜けると104円台へ、下方向なら100円台後半へと動き出す可能性も。

FOMC毎に100億ドルづつの減額というテーパリングのシナリオは既に市場は織り込み始めている様子で、金相場がそれほど下落しなかったことと同様に、ドル買い圧力もそれほど高まらない状況。ただし今回は新興国での織り込み不十分という面もあり、ややリスク回避傾向となったものの、今後、新興国での対策が進むことで徐々に混乱も限定的となり、テーパリングが進む毎に利上げへの思惑が台頭することに。
そうなるとドル買い・金売り要因となるだけに、トレンドが明確になっていく可能性もありそうです。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/30終値とチャート

国内金価格は1.31%の大幅反落。三角保ち合い下抜けとなり、下方向への圧力が高まる状況。下値メドは4,200円近辺。
週間ベースでは-78円(-1.79%)となり6週間ぶりの反落。月間では+5円(+0.12%)とわずかにプラス圏を維持し続伸。

プラチナは1.41%の大幅下落で6日続落。12月20日の4,587円から1月21日の5,079円までの上昇幅492円の61.8%戻しライン4,775円でも下げ止まらず。少し下に位置する90日移動平均線の4,736円近辺から4,700円の大台付近までがサポートライン候補に。
週間では-261円(-5.20%)の大幅下落で6週間ぶりの反落。月間でも-55円(-1.14%)と反落。
※参考:金プラチナ国内価格1/31とチャート

2014年01月31日(金)時点の相場
国内金:4,282 円 1/31(金) ▼57(1.31%)
国内プラチナ:4,754 円 1/31(金) ▼68(1.41%)
NY金:1,242.2 ドル 1/30(木) ▼20.0(1.58%)
NYプラチナ:1,382.3 ドル 1/30(木) ▼25.8(1.83%)
ドル円:102.71 円 1/30(木) ▲0.43(0.42%)
→1/30(木)のその他主要マーケット指標

←新興国通貨不安と言われた2014年1月に最も下落した日経平均 02/01(土)
→FOMC、テーパリング継続でも金相場は上昇 01/30(木)
→トルコ中銀は大幅利上げで当面の危機回避へ 01/29(水)
→南アのプラチナ鉱山ストには十分な在庫保有で危機対策 01/28(火)

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