今年のトレンドを象徴した週、日経平均に続きドル円も年初来安値へ向かう
更新日:2014年04月12日(土)
この1週間の騰落率を見ると、今年ここまでのトレンドを象徴したような流れとなっています。
NY原油が2.57%の大幅上昇で今年高値圏となり、金もプラチナも1%前後の上昇とコモディティ系の上昇に対して、株式市場の混乱は続きます。
NYダウが2.35%の下落、NASDAQは3.1%の下落で4,000ポイントの大台割れで今年安値圏へ。
DAXは3.92%、FTSEは2.0%と欧州株も大きく下落。
そんななか、やはり突出しているのが日経平均の7.33%下落。1,100円超の下げ幅は今年最大で年初来安値も更新。
債券買いによる利回り低下も進行し、英10年債利回りこそ2.61%の低下となったものの独10年債金利は3.23%下落、米10年債金利は3.68%下落、日本の10年債金利は6.64%もの下落。
金利低下の影響を受けるドル円の下落基調も継続。
今年の年初来騰落率比較チャートを見ると、今週の騰落状況を表したかのような構図となっています。
日経平均の年初来14.31%の下落が一際目立ちますが、金利を除くとドル円の3.43%下落がこれに続きます。今週、年初来安値を更新して大台割れとなった日経平均に対して、ドル円は年初来安値手前で踏みとどまる状況。
最近では相関関係の低下も指摘される
日経平均とドル円の関係は、
3月末以降再び相関性が高まる傾向にあります。
次週以降、日経平均に追随し、ドル円が年初来安値更新トライへ向かう可能性は、決して低くはなさそうです。
NY市場、金相場は0.11%とわずかに下落もほぼ前日から変わらず。高値は2日連続で1,324ドル台。3月17日高値1,392.6ドルから4月1日安値1,277.4ドルまでの下落幅の38.2%戻しとなる1,321.4ドルに到達しており、反落警戒水準とも言えるが、現状の流れは上向き方向。次の節目としては半値戻しとなる1,335ドルが最重要ポイント。さらには61.8%戻しの1,348.6ドルもその次の目安。
週間ベースでは+15.5ドル(+1.19%)の続伸。週足チャートでは、次週終値で1,335ドルを超えられない場合、下げ三法となり、反落の可能性が高まることに。
プラチナ相場は0.17%の小反発。節目となった1,450ドル超えの水準を維持し、上値目標水準1,510ドルを目指す展開へ。目先は3月上旬の今年高値圏1,480ドル台が抵抗線に。
週間では+11.7ドル(+0.81%)の続伸。
ドル円は0.15%の小幅反発。2日連続で安値101円30銭台まで下げて少し反発。101円台前半での防戦買いに支えられて下げ渋る状況ながらも、流れは完全に円高方向。目先の下値目標水準100円80銭近辺は年初来安値圏でもあり、この近辺へのトライが続く可能性大。むしろ問題はその先の展開。年初来安値更新なら、2月以降の抵抗線となってきた101円台前半を明確に下抜けることになり、円高リスクは大幅に拡大することに。
週間ベースでは-1.56円(-1.51%)となり、4週間ぶりの反落。
※参考:
金プラチナ相場とドル円 NY市場4/11終値とチャート
2014年04月12日(土)時点の相場
国内金:4,596 円 4/11(金)
▼9(
0.20%)
国内プラチナ:5,041 円 4/11(金)
▼7(
0.14%)
NY金:1,319.0 ドル 4/11(金)
▼1.5(
0.11%)
NYプラチナ:1,462.6 ドル 4/11(金)
▲2.5(
0.17%)
ドル円:101.67 円 4/11(金)
▲0.15(
0.15%)
4/11(金)のその他主要マーケット指標
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