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★金プラチナ短期相場観★

くすぶり続けるユーロ不安
更新日:2014年05月26日(月)
ウクライナ大統領選挙では、東部での若干の混乱もありながら、親EU派のポロシェンコ氏が勝利宣言。親ロシア派との対話を通じて対立の終結、そしてロシアとの関係を維持しつつもEU加盟を目指す、困難な道のりが待ち受けます。
そのウクライナが擦り寄るEUでは、欧州議会選挙が行われ、反EU勢力の躍進が目立ちます。
英国ではもともとEU離脱論が根強く、2017年には国民投票も行われる可能性もあり、今回の選挙でもEU離脱を唱える英独立党が最多得票。フランスでも移民政策に反対する国民戦線がリード。さらに、ギリシャでも急進左派連合(SYRIZA)が最多得票見込みの様子。

急進左派連合(SYRIZA)といえば、2年前のユーロ債務危機での根源とも言えるギリシャ再選挙で反緊縮を訴え、ユーロ離脱懸念を引き起こした政党。やはり今回も反緊縮を唱え、支持を集めた様子。
そのギリシャは、2012年末以降、緊縮による財政再建も進み、格付け会社による格付引き上げも続き、今月もフィッチが「B-」から「B」へと引き上げたばかり。
その陰で緊縮疲れムードもくすぶりつづけていた、ということのようです。

そして、低インフレが続くユーロ圏では、来週のECB理事会での追加緩和の可能性も高まり、ユーロ売り圧力が強まっています。ユーロ売りドル買い傾向によって、ドル買い金売り傾向も誘発されやすくなります。NY金とユーロドルの相関関係も、最近、比較的強まりつつある状況。
金相場への売り圧力も、くすぶり続けているようです。

週明けの国内金価格は0.11%の小反落。4,500-4,580円のレンジを形成しつつ、ゆるやかな下落トレンドが続いていた流れからほぼニュートラルな状態まで戻した状態を維持。今朝時点ではドル円が102円台を試す展開も見られ、円安傾向の流れ維持の兆し、NY金も1,290ドル台前半をキープしてのスタート、目先はゆるやかな上昇トレンドへの転換も見込まれる状況に。

プラチナは0.56%安となり、3営業日ぶりの反落。先週末の大幅上昇で5,160円程度の目標水準をクリアしたことによる反動からのしっかり下押し。急上昇と急落を繰り返しながら下値を切り上げる最近のトレンドパターンを維持しており、次の上値目標水準として5,250円近辺が意識されるところ。サポートラインは5,090円台。
※参考:金プラチナ国内価格5/26とチャート

2014年05月26日(月)時点の相場
国内金:4,538 円 5/26(月) ▼5(0.11%)
国内プラチナ:5,154 円 5/26(月) ▼29(0.56%)
NY金:1,291.7 ドル 5/23(金) ▼3.3(0.25%)
NYプラチナ:1,472.8 ドル 5/23(金) ▼20.3(1.36%)
ドル円:101.94 円 5/23(金) ▲0.21(0.20%)
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