為替も金も膠着状態、ヒンデンブルグ・オーメンの可能性も?
更新日:2014年05月14日(水)
NYダウは連日の史上最高値更新、やや出遅れ感もあったドイツDAX、英FTSEも13日終値でついに年初来高値を更新。日本株を除く株式市場は欧米・新興国市場も含めて好調を持続しています。
VIX指数も年初来安値を更新し、年初に売り込まれたトルコリラと南アランドなどの新興国通貨も対ドルでの年初来高値を更新。リスクオン相場の様相も見せ始めています。
少し前までのリスクオンならドル円も上昇、金は下落、が定番。しかし、今回はドル円も金も膠着状態が続いています。ウクライナ情勢は落ち着かないものの、マーケットへの織り込みも進み、既に株式市場などでは材料視されない状態。
米10年債利回りが2.6-2.7%程度での低迷が続いていることもドル円の大きな足枷になっているようです。
さらに、NY株式市場の暴落サイン「ヒンデンブルグ・オーメン」出現の可能性が高まりつつあるととの噂も聞かれます。
5%以上株価が下落する確率が77%で通常40日以内に発生すると言われるこのサインが
前回出現したのは昨年12月17日。この後NYダウは15,875.26ドルから12月31日高値16,588.25ドルまで712.99ドル、4.5%上昇した14日後の高値から反落、今年2月3日安値15,356.17ドルまで1,232.08ドル、7.4%の下落局面を迎えました。この時は新興国リスクによる株安ドル安円高、金は上昇、と全面リスク回避の流れに。
ドル円と金と日本株は蚊帳の外、でのリスクオン相場は果たしてどこまで続くのでしょう。
NY市場、金相場は0.08%の小幅反落。米4月小売売上高の低調な結果に1,300ドル手前まで急騰する場面もあったものの、上値の重い展開。下値も1,280ドル台ではしっかりサポートされ、1,280-1,310ドルのレンジ半ばでの小康状態が継続。1,295ドル付近に価格ラインと3本の移動平均線が集中し、動き出しを待つ状態。
プラチナ相場は0.98%の大幅続伸。1,460ドルのレジスタンスラインを一時わずかに上抜けてレンジ内に戻ってきた形。上方向へのバイアスが強まりつつあり、レンジ上抜けなら年初来高値更新トライ、1,500ドルの大台超えへと流れが加速する可能性も。サポートラインは1,420ドル台。
ドル円は0.13%の小幅高で3日続伸。低調な米経済指標に急落も102円台を割れない底堅さも見せ始め、少しづつ流れも上向き傾向へ。しかし102円70銭の上限トライへ向かうにはあまりにも動意に乏しい状態。目先は102円50銭付近が上値目標。
※参考:
金プラチナ相場とドル円 NY市場5/13終値とチャート
国内金価格はわずかに反落。NY金とドル円ともに小康状態となり、値動きは限定的に。ゆっくりとした下落傾向の流れからも抜け切れず、4,440円程度までの下落リスクへの警戒感も残る状況。
プラチナは1.15%の大幅高となり2日間で105円の上昇。5,070円の抵抗線を上抜けたことで目先の上値目標として5,160円程度まで上昇の可能性。しかし、NY市場ではレンジを抜け切れていないことで行き過ぎのレンジブレイクの可能性も。NY市場が上方ブレイクなら国内価格の上値余地はさらに拡大する可能性もあるのだが。
※参考:
金プラチナ国内価格5/14とチャート
2014年05月14日(水)時点の相場
国内金:4,556 円 5/14(水)
▼2(
0.04%)
国内プラチナ:5,091 円 5/14(水)
▲58(
1.15%)
NY金:1,294.8 ドル 5/13(火)
▼1.0(
0.08%)
NYプラチナ:1,456.0 ドル 5/13(火)
▲14.1(
0.98%)
ドル円:102.25 円 5/13(火)
▲0.13(
0.13%)
5/13(火)のその他主要マーケット指標
6年連続のセルインメイ回避に向けて上昇するプラチナ相場 05/15(木)セルインメイと金相場 05/13(火)ドル円の月間値幅3ヶ月平均で2円台前半は歴史的な小動き 05/12(月)イエレン・ダッシュボードを見ると米国の利上げは遥か先? 05/10(土)
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