ドル高ユーロ安、商品安が急速に進んだ2014年9月の月間騰落率
更新日:2014年10月01日(水)
8月末から9月末までの
主要指標の1カ月間の騰落率を比較します。
NY金:
-5.89%(1,287.4→1,211.6)
NYプラチナ:
-8.86%(1,424.7→1,298.5)
NY銀:
-12.07%(19.40→17.06)
NY原油:
-5.00%(95.96→91.16)
NYダウ:-0.32%(17,098.38→17,042.90)
NASDAQ:-1.90%(4,580.27→4,493.39)
ドイツDAX:+0.04%(9,470.17→9,474.30)
日経平均:+4.86%(15,424.59→16,173.52)
ドル円:
+5.35%(104.08→109.65)
ユーロドル:-3.86%(1.3136→1.2630)
米10年債利回り:+6.36%(2.34→2.4888)
日10年債利回り:+7.06%(0.496→0.531)
その他・新興国通貨の対ドルレート
豪ドル:
-6.34%(0.93371→0.87447)
ブラジルレアル:
+9.40%(2.236→2.4461)
南アランド:
+5.79%(10.6672→11.285)
トルコリラ:
+5.31%(2.1633→2.2782)
インドネシアルピア:+4.23%(11,690→12,185)
インドルピー:+2.35%(60.52→61.94)
株価上昇がとまり、ドル高の急速な進行にともない、商品市場が大きく売り込まれ、ユーロが売られ、豪ドルや新興国通貨も軒並み大幅安となっています。
新興国のなかでは、大統領選挙を控えて景気不安が増すブラジルレアルが大きく売られ、インドネシアでは為替介入で大幅下落を食い止め、
モディノミクスへの信頼が高まるインドは
格付け見通しも引き上げられ、通貨安も限定的に。
30日のNY金相場は0.59%反落、終値ベースでの年初来安値を更新。安値では9月22日、25日に続き3度めの1,200ドル台となり、
下値目標水準となっていた1,200ドル前後に3回めのタッチ。しかし1月2日の今年最安値1,202.5ドルを下回ることはなく、終値も1,210ドル台でとどまる状況。一時的には1,200ドルの大台割れの可能性も十分ありと見ていただけに、やや消化不良の感も。通常なら、下落基調の勢いが減速していること、1,210-20ドル台での鍋底状態を維持していることなどからもいったん反発の可能性も高まる状況。
月間ベースでは-75.8ドル(-5.89%)の大幅反落。2013年6月の-12.13%以来の下落率。
プラチナ相場は0.71%の反落で節目の1,300ドル割れ。終値・安値ともに年初来安値を更新し、昨年最安値、6月28日安値1,295.4ドルが目先意識される水準に。ドル買い金売りの流れ、商品市場全面安の流れ、供給不足懸念解消、欧州景気低迷に伴うの自動車触媒需要低迷などを背景に歴史的安値水準へと向かう可能性が高まる状況。下落要因のいずれか一つでも状況が変われば、反発へと向かう可能性も浮上するものの、現状ではやや厳しい状況か。少し長めのスパンでの警戒水準としては、2009年10月安値1,280ドル近辺、その先はリーマン後の安値から2011年高値までの61.8%戻しラインとなる1,210ドル近辺が目安に。※参考:
プラチナの歴史的安値水準をチェック
月間ベースでは-126.2ドル(-8.86%)の大幅安で3カ月続落。2012年5月の-9.82%以来の下落率。
ドル円は0.14%の小幅高で3日続伸。反落への可能性を高めつつも、ユーロ安、新興国通貨安、そして円安に商品安の流れを吸収するようにドル高の流れが止まらない状況。
ケース・シラー米住宅価格指数の低調な結果、コンファレンス・ボード消費者信頼感指数の下振れにもかかわらず、ドル売りは限定的。この週末まではじわじわと上値を切り上げる状態が続きそうな勢いで110円台も射程圏内。雇用統計がそこそこの結果なら110円70銭辺りまでの上値目標到達、もし低調な結果なら大幅反落の可能性。
月間ベースでは+5.57円(+5.35%)の大幅高で3カ月続伸。2013年1月の+5.73%以来の騰落率。
※参考:
金プラチナ相場とドル円 NY市場9/30終値とチャート
1日の国内金価格は0.37%の小幅続落。保ち合い傾向がもうしばらく継続した後、週末週明けにかけて動き出し、とのシナリオがいきなり崩され、急落リスク拡大。下値目標水準は4,500円割れ、4,490円前後まで。90日移動平均線に下値を支えられる可能性と、9月安値の4,549円付近もサポートライン候補となり、レンジ相場継続へと回帰する可能性も残る状況。
プラチナは1.02%の大幅反落。NYプラチナ安の流れが止まらず、円安の流れでカバーできる許容範囲オーバーの状態が継続。下値余地は拡大し、3月安値4,791円でも下げ止まらない可能性は高まり、目標水準は4,700円前後。2月5日につけた今年安値4,664円も意識される水準へ。
※参考:
金プラチナ国内価格10/1とチャート
2014年10月01日(水)時点の相場
国内金:4,557 円 10/1(水)
▼17(
0.37%)
国内プラチナ:4,859 円 10/1(水)
▼50(
1.02%)
NY金:1,211.6 ドル 9/30(火)
▼7.2(
0.59%)
NYプラチナ:1,298.5 ドル 9/30(火)
▼9.3(
0.71%)
ドル円:109.65 円 9/30(火)
▲0.16(
0.14%)
9/30(火)のその他主要マーケット指標
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