金プラチナ相場情報
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★金プラチナ短期相場観★

よく出来たマーケットのサイクルも時に急変
更新日:2014年10月16日(木)
9月の米小売売上高は前月比-0.3%。予想に反して今年1月以来のマイナスへと落ち込み。生産者物価指数も前月比-0.1%と予想外の反落で1年ぶりのマイナスに。さらにNY連銀製造業景況指数は6.17、市場予想の20.70を大幅に下回り半年ぶりの低水準。これらが同時に発表された日本時間21時30分以降、マーケットは大荒れとなりました。
NYダウは一時前日比458ドルの下落、その後171ドルまで下落幅を縮小し、1%の下落に留まりましたがそれでも5日続落。米10年債金利も一時2%割れとなり、今年最低を更新、英・独10年債金利も今年安値。為替はドルの独歩安状態となり、金とプラチナは急反発。マーケットの不安心理が米国の経済指標発表をきっかけに小爆発を起こしたような流れに。

昨日の流れの中では、行き過ぎた流れが若干巻き戻された形とはなりましたが、少し長めに見れば、進むべき方向へと進みだした可能性もあります。
今月に入り、行き過ぎた米株が急落し始め、速すぎたドル高の流れが巻き戻され始めた頃に金相場は1,200ドル割れの底値から反転、欧州景気低迷に伴う需要低下の影響もあり下落がとまらない原油価格。現在は不透明感漂う世界的景気低迷懸念により、世界同時株安、ドル高の巻き戻し、欧州主要国の国債が買われて金利が低下。これに米経済指標悪化が重なり、さらにはエボラ出血熱の流行拡大懸念も加わり、一時的にマーケットの変動が加速したような状況に。

しかし、原油価格の下落が続けばエネルギー価格の下落で業績アップにつながるケースも多く、景気回復へのサポート要因の一つに。減速も懸念される米国経済は回復基調を続け、欧州景気も時間はかかってもいずれは回復方向へ。景気回復が進めば株価も回復し、エネルギー需要も回復、需給バランスも徐々に回復することで原油価格も持ち直しへ。
米小売売上高が減少した要因の一つは自動車販売。これもガソリン価格の低下がプラス要因として作用することになりそうです。
よく出来たマーケットのサイクルにより、一方的に進みすぎた流れは必ず是正され、下落し過ぎた相場はいずれ回復へと向かうことになります。

NY金・日足チャート 2014/9/18 - 10/1515日のNY市場、金相場は0.85%の上昇で3日続伸。欧州時間までは1,220ドル台で徐々に上値を切り下げる展開となり、1,230ドル台の節目からの反落濃厚となったところで米経済指標悪化をきっかけとした相場急変。株価急落、ドル売り進行に伴い一時1,250ドルまで急騰。1,200ドル割れからの反発基調がやや一方的に続き、ようやく一区切りつけようとしていたタイミングで無理矢理ひと押しされた格好。1カ月前の急落局面突入前の揉み合い水準1,230ドル台近辺までの調整は入りやすい状況。

NYプラチナ・日足チャート 2014/9/18 - 10/15プラチナ相場は0.9%の反落。流れは金に追随、1,260ドルのサポートラインを割れて1,240ドル台後半まで下落し、再び底値トライへと向かう可能性が高まっていたところから逆に1,280ドルのレジスタンスライン超えを試す展開。しかしこれも失敗、その後の反落では1,260ドルのサポートラインに救われた形。ボラティリティが再び高まり、上下にブレやすい状況、レンジ下抜けなら1,230ドル付近まで、上抜けなら1,310ドル辺りまで。

ドル円・日足チャート 2014/9/18 - 10/15ドル円は1.06%の大幅反落。9月5日以来、1カ月と10日ぶりの106円割れ。ひとしきり下げてドル高調整も一服かと思われた矢先の米指標悪化で欧米株と長期金利とともに急落。105円10銭台まで下げたことで今回の調整局面も底値をつけたという見方よりは、縮小傾向にあったボラティリティが再拡大し、改めてドル安方向へのリスクが拡大、下値目標水準として104円台前半までの可能性も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/15終値とチャート

16日の国内金価格は0.51%の反落。相場急変に伴う円高により、上向きつつあった流れの巻き戻し。上値目標はいったん消滅し、下方リスクがやや優勢に。サポートラインの4,500円台割れなら4,400円台前半へと下値余地拡大、4,550円台のレジスタンス超えなら4,600円近辺を目指す流れも。

プラチナ価格は2.05%の大幅続落。NYプラチナの軟調に円高が加わり、下押し圧力が増幅。10日前につけた4,513円がサポートラインとして意識される。しかし、この水準を明確に下抜けることになった場合にはさらなる大幅下落の可能性が高まることに。その場合のメドは4,300円台半ば。
※参考:金プラチナ国内価格10/16とチャート

2014年10月16日(木)時点の相場
国内金:4,517 円 10/16(木) ▼23(0.51%)
国内プラチナ:4,578 円 10/16(木) ▼96(2.05%)
NY金:1,244.8 ドル 10/15(水) ▲10.5(0.85%)
NYプラチナ:1,260.9 ドル 10/15(水) ▼11.4(0.90%)
ドル円:105.91 円 10/15(水) ▼1.14(1.06%)
→10/15(水)のその他主要マーケット指標

←金とプラチナの価格差逆転が示す相場の行き過ぎ状態 10/17(金)
→現在までの年初来騰落率トップは国内金価格 10/15(水)
→プラチナ相場の反発力は金に比べて弱すぎるのか? 10/14(火)
→歴史的水準に回帰した今年のマーケット~何年ぶりの水準? 10/13(月)

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