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★金プラチナ短期相場観★

意図した通貨安競争と意図しない通貨安の流れに出遅れる円と金
更新日:2015年02月16日(月)
ECBの量的緩和に対応するように欧州各国の金融緩和が続き、スイス、デンマークに続きスウェーデンも政策金利をマイナスへと引き下げる異例の事態となっています。昨年末以降、ノルウェーやルーマニアでも利下げが行われ、今年に入ってエスカレートする欧州通貨安競争は欧州外にも飛び火、インド、カナダ、オーストラリアなどでも政策金利が引き下げられ、欧州と資源国を中心とする世界通貨安競争へと拡大しています。

その一方で、新興国では意図しない通貨安が進行中。
昨年末以来の対ドル為替レートでは、南アランドは0.85%安、インドネシアルピアは3.25%安、トルコリラは5.29%安、ブラジルレアルに至っては6.66%安となり、1月後半にはインフレ対策と通貨防衛の為にブラジル中銀は2会合連続の利上げを実施。
なお、これらの通貨はいずれも先週、2月11日から12日にかけて数年来、もしくは過去最大のドル高自国通貨安水準を記録しています。

意図した通貨安競争の流れと、意図しない新興国通貨安の流れによって、米ドルの独歩高状態が続きます。
しかし、そんな流れのなかにあって、出遅れているのが日本円と金。
ドル円は年初来で-0.85%、日本円は対ドルで0.85%高。足元やや軟調の金も年初来では+3.63%の上昇。

通貨安競争を牽引するユーロが対ドルで年初来-5.83%のユーロ安となり、ブラジル、トルコなどの新興国通貨安が5%超の水準で進む陰で、存在感が低下しつつある円安の流れは、足元でも減速感が増してきました。
ドル買い金売りの流れはここ2-3週間で進みましたが、年初来ではまだ逆方向。
トレンドに乗り遅れたドル円の小動きや、やや意外な金の底堅さも、もう少し続きそうな状況です。

16日の国内金価格は0.24%の小幅反発。今年高値5,298円をつけた1月23日を基点とする下落トレンド終了の判断はまだできず。しかし、昨年以降で明確に水準を切り下げた下落トレンドはほぼ1週間から10日程度で終えてきたのに対し、今回は既に丸3週間経過。時間的にはもう十分。また、抵抗線にもサポートラインにもなりやすい5,000円の大台近辺の水準が目前に迫り、今回はいったんサポート水準となりそうな状況に。

プラチナは0.49%の上昇、5営業日ぶりの反発。今年高値5,193円をつけた1月23日を基点とする下落トレンドはもう少し継続しそうな状況。4,890円近辺の下値目標水準まで到達すると、90日移動平均線がサポートライン候補に。
※参考:金プラチナ国内価格2/16とチャート

2015年02月16日(月)時点の相場
国内金:5,029 円 2/16(月) ▲12(0.24%)
国内プラチナ:4,949 円 2/16(月) ▲24(0.49%)
NY金:1,227.1 ドル 2/13(金) ▲6.4(0.52%)
NYプラチナ:1,207.5 ドル 2/13(金) ▲7.0(0.58%)
ドル円:118.72 円 2/13(金) ▼0.39(0.33%)
→2/13(金)のその他主要マーケット指標

←ギリシャ問題軽視の市場ムードから推測されるドルの先高感 02/17(火)
→勘違いしてほしくないウクライナ2度めの停戦合意 02/14(土)
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→2014年、世界の金産出量トップ20 02/12(木)

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