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2月の米労働市場情勢指数LMCIは低調、マーケットは無視
更新日:2015年03月10日(火)
LMCI(労働市場情勢指数)2015年2月昨日米FRBが公表したLMCI:労働市場情勢指数の2月分は低調な結果に。
昨年8月の3.0以来、半年ぶりの低水準となる4.0となり、1月の4.8(4.9から下方修正)を下回り、12月の7.1(7.3から下方修正)をピークに低下傾向。

過去分全般に小幅下方修正された結果、2012年以降の平均値も前月時点の4.45から4.29へと低下。この平均値をも下回る低調な結果には、賃金上昇率の低迷や労働参加率の低さ、改善余地を多分に残す長期失業者の割合などが反映されているものと推測されます。
なお、長期スパンでの傾向と水準を見る6カ月移動平均では、2012年5月の6.02以来の高水準となる5.47へと上昇。

以前と比較して好不調の変動幅が縮小し、安定推移でのゆるやかな改善傾向は続いている、という見方が継続する為には、足元で急低下した数値が次月以降持ち直す必要がありそうです。

2014年以降の数値は以下のとおり(括弧内は6カ月移動平均)。
1月:2.7(4.20)
2月:3.1(4.12)
3月:5.7(4.47)
4月:7.9(5.07)
5月:6.8(5.03)
6月:5.5(5.28)
7月:3.3(5.38)
8月:3.0(5.37)
9月:4.6(5.18)
10月:5.6(4.80)
11月:6.7(4.78)
12月:7.1(5.05)
2015年1月:4.8(5.30)
2015年2月:4.0(5.47)

この結果によるマーケットの反応は、ほぼスルー状態。
しかし、年央利上げへの思惑も徐々に高まり、ゆっくりとドル高傾向も進むなか、最終判断を下すFRBがまとめるこの指標が、その足かせとなる可能性もありそうです。

NY金・日足チャート 2015/2/5 - 3/99日のNY市場、金相場は2.2ドル(0.19%)とわずかながらも6日ぶりの反発。先週末の大幅下落の反動による買い戻しの流れと、再燃するギリシャ支援を巡る不透明感などを背景に欧州時間には1,174.4ドルまで上昇して息切れ。昨年12月の安値水準にあたる1,170ドル台が抵抗水準となって反落、下値も目安となっていた1,160ドル台の目標水準到達により、いったんサポートされた形。目先は現状水準をサポートラインに揉み合い形成の可能性。

NYプラチナ・日足チャート 2015/2/5 - 3/9プラチナ相場は0.88%安で5日続落。金に追随する流れでも反発力が弱く、上値は限定的、下押し圧力が高まりつつある状態に。目先は目標水準1,130ドル近辺までの下落余地。

ドル円・日足チャート 2015/2/6 - 3/9ドル円は0.35%上昇し3日続伸。目標水準121円台前半に完全到達し、今朝時点でも121円台半ばから後半を試す堅調推移に。目先は昨年高値121円85銭付近が抵抗線となり、昨年秋以降のようなドル高円安トレンドが加速するような状況は想定し難い状況。ただし、昨年高値をつけた日も終値ベースでは120円台半ばへと下落しており、終値ベースでの121円台は12月5日の1日のみ。本日以降も終値で121円台を維持し、この水準での滞空時間が長くなるようなら、足場固めが進むことになり、上値トライの流れが進み出す可能性も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/9終値とチャート

10日の国内金価格は0.51%の反発。NY金の下げ止まりにより円安サポートを受けての反発も前日の大幅下落の4分の1戻しに過ぎず、下落途中の調整の範囲。4,860円台で下値を支えられる状態が続くようなら徐々に地合い改善も見込まれるものの、現時点では下値目標4,820円近辺を目指す流れが継続中。

プラチナも0.27%の小幅反発。4,770円台から4,900円台までの広めのレンジ下限付近で踏みとどまる状態。流れは中立でNYプラチナの下落圧力と円安サポートによる綱引き状態。バランスが下方向に崩れ、下限割れの場合には4,730円付近が下値メドに。
※参考:金プラチナ国内価格3/10とチャート

2015年03月10日(火)時点の相場
国内金:4,894 円 3/10(火) ▲25(0.51%)
国内プラチナ:4,803 円 3/10(火) ▲13(0.27%)
NY金:1,166.5 ドル 3/9(月) ▲2.2(0.19%)
NYプラチナ:1,148.6 ドル 3/9(月) ▼10.2(0.88%)
ドル円:121.15 円 3/9(月) ▲0.43(0.35%)
→3/9(月)のその他主要マーケット指標

←イエレン・ダッシュボードは相変わらずの状況も好調維持 03/11(水)
→4カ月連続で予想を上回った雇用統計後のドル円と金の反応の違い 03/09(月)
→雇用統計上振れに警戒された過剰反応、賃金上昇率低迷は継続 03/07(土)
→やや低調とも予想される雇用統計上振れの可能性 03/06(金)

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